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「手 紙」その3 残飯を食べ終え、顔を洗うように命じられて、譲治は洗面所まで這って行った。洗顔を済ませ、部屋に這い戻ると、遼子は乗馬服を着ている最中であった。ブーツを履き拍車を取り付ける。譲治は光る拍車を見て身震いした。遼子は乗馬服を着終わると、右手に乗馬鞭、左手に革紐を持って譲治の前に立ちはだかった。目鼻立ちがくっきりとしたスタイルの良い彼女は乗馬服が実に似合っていた。その姿を仰ぎ見た譲治は、何と凛々しい…と感動した。それに比べ素裸に首輪を着けられ四つん這いになっている自分の惨めさが強調された。
「お前を馬に使って上げるわ。光栄でしょう。」
遼子は譲治の背中に跨り、手綱代わりに革紐を口にかませた。
「さあ、走りなさい!」
遼子は譲治の尻に乗馬鞭を振るい、脇腹に拍車を蹴り入れた。譲治は口から悲鳴を漏らし、慌てて這い始めた。這いながら、女に馬として使われる屈辱が胸を焼き、またそれが被虐の喜びを感じさせた。
「もっと速くお走り!」
遼子は譲治の脇腹に拍車をねじ込んだ。彼は苦悶の呻き声を上げ、背骨を軋ませ、手足を懸命に動かし、這い進んだ。しかし、すぐに限界が来た。手足の筋力はまだ余力があったのだが膝が擦り剥け、痛みで這えなくなり、うずくまってしまった。バランスを崩し、転げそうになった遼子は激怒した。
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「飼育の虜」 変態マゾ男とペニバン女 第四章
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