遼子は譲治の体の鞭痕を狙って、熱い蝋を垂らした。それは熱いというより鋭い痛みで彼を苦しめた。
「ひいっ、お許しを、どうかお許しを。」
譲治は転げて蝋燭から逃れようとしたが、遼子は彼の首筋を踏みつけ動けなくして、体中に蝋を垂らした。譲治は泣き喚いた。それから蝋燭の火を吹き消し、一本鞭を手にした。
「そんなに蝋燭が嫌なの。だったら払い落として上げるわ。」
遼子は豊かな乳房を揺らして鞭を振るい、彼の体中に付着した蝋を削ぎ落とし始めた。体中を切り刻む様な激痛が襲い、譲治は転げ回って悲鳴を上げた。鞭が止んだ時、彼の体は鞭痕の赤い筋が覆って悲鳴を上げる気力も失い、すすり泣きの声だけが聞こえた。
「遼子様、なぜ僕をこんなに虐めるのですか…そんなに僕が憎いのですか…」
さすがに譲治も限界だったのだろう。涙ながらの、精一杯の訴えであった。遼子は鞭を捨て、しゃがんで譲治の顎に手を掛け、上を向かせた。
(叩かれる!)
平手打ちを覚悟した譲治は、目を閉じて歯を食いしばった。しかし、遼子は意外な行動に出た。彼の涙を口で吸ってやり、顔を胸の谷間に埋めさせ、頭を抱きかかえ優しく撫でたのだった。
「馬鹿ね、お前が憎い訳無いでしょう。私、お前が好きなの、可愛いの。可愛いお前が悶え苦しむと、興奮して感じちゃうのよ。もっと私を感じさせてね。」
思いがけない優しい態度に譲治は感激のあまり、わっと泣き出してしまった。
「遼子様、どうぞ僕を虐め殺して下さい。死ぬまで鞭で打って下さい。遼子様が喜んで下さるのなら、死んでも本望です!」
遼子は満足そうに微笑んで譲治を仰向けにし、パンティを脱ぎ捨てて顔に跨った。
「じゃあ、お前の舌で私を喜ばせて。」
遼子は譲治の顔に腰を下ろし、陰部を口にあてがった。彼は感涙に咽びながら、必死に舌を動かし、奉仕した。遼子は舌の動きを楽しみながら、彼が完全に隷属したのを実感して邪悪な笑みを浮かべた。
(ちょっと優しくすれば、これだから。男って本当にチョロイわ。)
しかし、譲治を憎からず思っているのは事実だった。
連休中、遼子は譲治にずっと調教を続け、彼を完全な奴隷に仕上げた。連休が明け、譲治の生活は激変した。自分が住んでいたマンションを解約し、車・家財道具等は全て処分して、着替え等身の回りの最小限の物だけ持って遼子のマンションに住まわされた。預金通帳・印鑑・証券・株・カード類は全て遼子に差し出した。彼に一切の自由は無かった。全裸に首輪だけを着けて、家事にこき使われた。体に鞭痕が途絶える事は無く、食事は遼子の残飯だけ、飲み物は遼子の尿だけであった。全く人間扱いされず、トイレットペーパー代わりに大便を済ませた遼子の肛門もきれいに舐めさせられた。会社では、人目がある時は今まで通り上司と部下の態度を変えなかったが、二人きりになると、
「何よ、さっきの偉そうな態度は!変態マゾのくせに生意気な!」
と、罵声を浴びせ、激しい平手打ちをし、土下座させてハイヒールを舌で掃除させた。また遼子は用を足したくなると、譲治を非常階段に呼び出し、陰部を彼の口にあてがい尿を飲ませた。完全に遼子の奴隷に成り果てた譲治は、嬉々として人間便器に務めた。譲治は室長の仕事が山積みで帰りはいつも遅いが、遼子は先に帰る前に必ず彼に耳打ちした。
「マゾ奴隷のくせに、よくも偉そうに命令してくれたわね。帰ったら、おぼえてなさい!」
それを聞く度に譲治は背中に電流が走る様な快感をおぼえ、股間のものを射精寸前まで硬く勃起させるのだった。