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◆namelessさんからのご投稿
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                             「手 紙」その4
 
「お前の本性を皆に知られるか、この契約書にサインして私の奴隷になることを誓うか、好きな方を選びなさい!」
 譲治に選択権は無かった。震える手でペンを取り、男奴隷の署名欄にサインした。勿論こんな契約書に法律的な効力は無い。しかし、これで本当に遼子の奴隷にされた気がしてうなだれた。だが、彼のものは再度硬くなっていた。マゾヒストの譲治は、どちらにしても契約書にサインしただろう。しかし、遼子に弱みを握られ脅かされ、無理やりサインさせられる状況が彼のマゾ性をいたく刺激し、興奮させるのだった。遼子は契約書のサインを確認すると、命令を下した。
「ついておいで、男奴隷!」
 遼子はトレーニングルームに向かい、譲治は慌てて四つん這いでついて行った。目前に遼子の豊かな尻が彼を威圧する様に揺れていた。
 トレーニングルームで遼子は譲治の手首と足首を革紐で連結し、頭を下にして足を開かせ、壁に凭れさせた。彼の尻は天井を向き、股間が丸見えになった。遼子は床にマットを敷き、服を脱いで赤色の透けたパンティ一枚となった。隅の小物入れからアロマテラピー用の蝋燭を取り出し、火を点けると好い香りが漂った。遼子は譲治に近づき上を向いている尻を手で拡げ、肛門に蝋燭を容赦無くズブリと突き挿した。
「ひいっ」
 異様な感覚に思わず悲鳴が漏れる。
「私が日課のヨガをする間、燭台になるのよ。」
 遼子は部屋の灯りを消し、ダウナー系のゆったりとした民族音楽を流し、マットの上でヨガを始めた。蝋燭の揺らめく炎に照らされ、パンティ一枚の裸体で豊満な乳房を揺らし、音楽に合わせて柔軟にヨガのポーズを決めていく遼子は強烈にエロティックで幻想的であった。譲治は遼子がインドの女神で、自分がその生贄に捧げられた様な錯覚をおぼえた。しかし、彼に遼子の裸体を楽しむ余裕は無かった。肛門に突き挿された蝋燭の熱い蝋が肛門周辺に垂れてきたのだ。敏感な部分を熱い蝋に焼かれ、譲治は悲鳴を上げた。
「あ、熱い、助けて、どうかお慈悲を!」
 ヨガを続けながら、遼子は冷笑した。
「ふん、そんなに勃起してるくせに。本当は嬉しいんでしょう。体勢を崩すと、ますます蝋が垂れるわよ。」
 確かに苦しんでいるにも関わらず、彼のものは硬くなったままだった。譲治は脂汗を流し体勢を保とうとしたが、次々に熱い蝋が垂れてきて地獄を味わった。
 遼子の永遠とも思えるヨガの時間が終わり、譲治の肛門から蝋燭が引き抜かれた時は、精も根も尽き果てて横倒しになってしまった。遼子は火が点いたままの蝋燭を片手に、部屋の灯りを点け、音楽を止めた。
「誰が横になっていいと言ったの!」
遼子は譲治の体の鞭痕を狙って、熱い蝋を垂らした。それは熱いというより鋭い痛みで彼を苦しめた。
「ひいっ、お許しを、どうかお許しを。」
 譲治は転げて蝋燭から逃れようとしたが、遼子は彼の首筋を踏みつけ動けなくして、体中に蝋を垂らした。譲治は泣き喚いた。それから蝋燭の火を吹き消し、一本鞭を手にした。

「そんなに蝋燭が嫌なの。だったら払い落として上げるわ。」
 遼子は豊かな乳房を揺らして鞭を振るい、彼の体中に付着した蝋を削ぎ落とし始めた。体中を切り刻む様な激痛が襲い、譲治は転げ回って悲鳴を上げた。鞭が止んだ時、彼の体は鞭痕の赤い筋が覆って悲鳴を上げる気力も失い、すすり泣きの声だけが聞こえた。
「遼子様、なぜ僕をこんなに虐めるのですか…そんなに僕が憎いのですか…」
 さすがに譲治も限界だったのだろう。涙ながらの、精一杯の訴えであった。遼子は鞭を捨て、しゃがんで譲治の顎に手を掛け、上を向かせた。
(叩かれる!)
 平手打ちを覚悟した譲治は、目を閉じて歯を食いしばった。しかし、遼子は意外な行動に出た。彼の涙を口で吸ってやり、顔を胸の谷間に埋めさせ、頭を抱きかかえ優しく撫でたのだった。
「馬鹿ね、お前が憎い訳無いでしょう。私、お前が好きなの、可愛いの。可愛いお前が悶え苦しむと、興奮して感じちゃうのよ。もっと私を感じさせてね。」
 思いがけない優しい態度に譲治は感激のあまり、わっと泣き出してしまった。
「遼子様、どうぞ僕を虐め殺して下さい。死ぬまで鞭で打って下さい。遼子様が喜んで下さるのなら、死んでも本望です!」
 遼子は満足そうに微笑んで譲治を仰向けにし、パンティを脱ぎ捨てて顔に跨った。
「じゃあ、お前の舌で私を喜ばせて。」
 遼子は譲治の顔に腰を下ろし、陰部を口にあてがった。彼は感涙に咽びながら、必死に舌を動かし、奉仕した。遼子は舌の動きを楽しみながら、彼が完全に隷属したのを実感して邪悪な笑みを浮かべた。
(ちょっと優しくすれば、これだから。男って本当にチョロイわ。)
 しかし、譲治を憎からず思っているのは事実だった。
連休中、遼子は譲治にずっと調教を続け、彼を完全な奴隷に仕上げた。連休が明け、譲治の生活は激変した。自分が住んでいたマンションを解約し、車・家財道具等は全て処分して、着替え等身の回りの最小限の物だけ持って遼子のマンションに住まわされた。預金通帳・印鑑・証券・株・カード類は全て遼子に差し出した。彼に一切の自由は無かった。全裸に首輪だけを着けて、家事にこき使われた。体に鞭痕が途絶える事は無く、食事は遼子の残飯だけ、飲み物は遼子の尿だけであった。全く人間扱いされず、トイレットペーパー代わりに大便を済ませた遼子の肛門もきれいに舐めさせられた。会社では、人目がある時は今まで通り上司と部下の態度を変えなかったが、二人きりになると、
「何よ、さっきの偉そうな態度は!変態マゾのくせに生意気な!」
と、罵声を浴びせ、激しい平手打ちをし、土下座させてハイヒールを舌で掃除させた。また遼子は用を足したくなると、譲治を非常階段に呼び出し、陰部を彼の口にあてがい尿を飲ませた。完全に遼子の奴隷に成り果てた譲治は、嬉々として人間便器に務めた。譲治は室長の仕事が山積みで帰りはいつも遅いが、遼子は先に帰る前に必ず彼に耳打ちした。
「マゾ奴隷のくせに、よくも偉そうに命令してくれたわね。帰ったら、おぼえてなさい!」
 それを聞く度に譲治は背中に電流が走る様な快感をおぼえ、股間のものを射精寸前まで硬く勃起させるのだった。
そんな生活が二ヶ月程過ぎたある週末、椅子に腰掛けた遼子は全裸の譲治を正座させ、神妙な面持ちで話し始めた。
「…私、実家に帰らないといけなくなったの。いつまでも独身で東京にいるな、実家に戻って見合いしろって、父が凄い見幕で電話してきたのよ。私も来月で三十歳だから、父が怒るのも無理無いわ。でも、お前を実家に連れて帰る訳にはいかないし…」
 譲治は頭を殴られた様なショックを感じた。捨てられる…思わず遼子の足元に縋り付いた。
「お願いです、遼子様。僕を捨てないで下さい。遼子様に捨てられたら生きていけません。どうか、どうか…」
 譲治は泣きながら、必死に哀願した。すると意外返事が頭上から降って来た。
「じゃあ、私と結婚する?」
「…!?」
 思いがけない言葉に一瞬言われた意味が分からず、譲治は泣き止み顔を上げた。
「お前は見かけは悪くないし、歳も私と釣り合ってるし、大会社のエリート社員だから親は喜んで結婚を認めてくれるわ。お前と結婚すれば私も田舎に帰らず、このまま東京で暮らせるしね。」
「ほ、本当に僕と結婚して下さるのですか!?」
譲治は喜びに目を見開き、顔を輝かせて遼子を見上げた。その頬に強烈な平手打ちが炸裂し、彼は床に横倒しになった。
「勘違いするんじゃないわよ!結婚すると言っても、お前は夫じゃなくて奴隷なのよ。私と結婚したら今度こそお前は本当に一生私の奴隷になって、死ぬまで私に虐められるのよ。お前にその覚悟はあるの!」
  譲治は再び遼子の足元に縋り付き、歓喜の涙を流しながら爪先に口づけを繰り返した。
「遼子様、僕は一生遼子様の奴隷です。僕を一生飼って、一生虐めて下さい。」
 遼子は涙で顔をくしゃくしゃにしながら爪先にキスを続ける譲治を見下しながら、これから先どの様に調教していこうかと考え込んでいた。
 
終わり
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