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牢 獄 その3 夕方遅く帰宅した昭三は、玄関の扉を開けるのが嫌でしょうがなかった。しかし他に帰る所も無く、やむなく扉の鍵を開けて玄関に入った。そこには美樹が腕を組み、仁王立ちになって待っていた。
「えらく帰りが遅いわねえ。お前、家に帰るのが嫌で、寄り道してたんじゃないの?」
美樹は絡むような声で問い掛け、昭三は慌てて彼女の足下にひれ伏して弁明した。
「とんでもございません。会社の仕事が込み入っておりまして、その処理に遅くなってしまったのです。」
昨日までは美樹が、
「お義父様、お帰りなさいませ。御仕事、御苦労様です。」
と言って迎え、昭三の機嫌を伺っていたのだが、今や立場が完全に逆転してしまった。美樹は昭三の頭を踏みにじり、怒鳴りつけた。
「言い訳ばかりするんじゃないよ、老いぼれ奴隷めが!今までお前の帰りを待たないといけなかった私を、考えた事も無かったくせに!」
頭を踏まれ、玄関の床に強く額を押し付けられた昭三は、屈辱で顔を赤くしながらも謝罪するしかなかった。
「美樹様、申し訳ございません。どうか、お許し下さい。」
美樹は昭三の頭から足を外し、室内用スリッパを手にした。
「老いぼれ奴隷、顔を上げて目を閉じ、歯を食いしばるのよ。」
昭三は美樹の命令と彼女が手にしたスリッパを見て、朝の便所掃除を思い出し、恐怖に怯えたが、逆らう事は出来なかった。言われた通りにすると、パァーンパァーンと軽快な音がして、昭三の両頬に焼け付く様な痛みが走った。その痛みは昭三に、自宅はもはや安息の地ではなく、虐待を受ける牢獄である事を思い知らせ、彼は暗澹たる思いになった。
「服を全部脱いで、四つん這いでダイニングにお行き。これから、お前は許可無しに服を着たり、人間みたいに二本足で歩く事は許さないわ。家の中では常に犬みたいに裸で這い回るのよ。勝手に服を着たり二本足で歩いたりしたら、物凄く痛い目に遭わせてやるからね。」
昭三はあまりの屈辱に目頭が熱くなり、体を震わせながら服を脱いで全裸になった。這ってダイニングに行くと、床に残飯を入れたボウルが置いてあった。
「お前のために、わざわざ作っておいたのよ。早くお食べ。」
美樹に言われ、昭三はボウルに顔を近づけた。美樹の歯形が付いた煮物に咀嚼して吐き出された肉、それらにご飯粒がまぶり付き、とても口にする気になれなかった。昭三が躊躇していると、美樹が妙に優しげな口調で尋ねた。
「あら、お前のために用意した餌が食べられないの?老いぼれ奴隷も、随分偉くなったものね。」
昭三は美樹の口調に危険なものを感じ、慌てて返事をした。
「いえ、有難く頂きます。」
「お前は、この私がわざわざ奴隷の烙印を刻んで上げたのに、お礼も言えないの!」
昭三は革ベルトの音に怯え、不自由な体をよじらせて正座し、頭を床に着けて美樹に礼を述べた。傷つけられた尻に、踵が当たって痛んだ。
「美樹様、私に奴隷の烙印を刻んで頂きまして、真に有難うございます。」
美樹は昭三の頭を踏みにじり、ねちねちと責め立てた。
「お前は私が注意して、やっとお礼を言うのね。自分から進んで言わないのは、全然感謝の気持ちが無いからよ。お前はまだ自分が舅で家長のつもりなのよ。老いぼれ奴隷の身分が自覚出来ていないんだわ。年寄りは頭が固いから、なかなか考えが変えられないのよ。体に教え込む必要があるみたいね。」 頭を踏まれ、額を床に押し付けられながら、昭三は恐怖に震えた。これ以上、美樹から痛い目に遭わされたくなかった。彼は必死に許しを請うた。 「美樹様、申し訳ございません。私が思い違いをしておりました。私は美樹様の老いぼれ奴隷でございます。美樹様に絶対服従し、一生御奉仕致します。何とぞ今回だけは御容赦の程をお願い致します。」
美樹は昭三の頭から足を外し、冷笑した。
「口の利き方だけは覚えたみたいね。まあ、いいわ。顔をお上げ。」
昭三が上半身を起こすと、美樹はスリッパを手にした。 「老いぼれ奴隷、目を閉じて、歯を食いしばりなさい。」
昭三は頬を襲う痛みを思って身震いしたが、美樹の言われた通りにした。パァーンパァーンと軽快な音が数回鳴り響き、昭三の頬が赤く腫れた。何度されてもスリッパで頬を張られる痛みと屈辱に慣れる事は出来ず、口惜し涙がこみ上げてきた。美樹はスリッパの手を止め、再び嫌味ったらしく尋ねた。
「あら、私の手を煩わせておいて、やっぱり自分からお礼を言うつもりはないの?」
昭三は慌てて頭を床に着け、謝意を述べた。
「美樹様、私に教育して下さり、真に有難うございます。」
美樹は昭三の腕を拘束していた紐を解き、足蹴にして叱りつけた。
「私にいちいち注意させるんじゃないよ、老いぼれ奴隷めが!明日も早いんだから、とっとと自分の部屋へお戻り!」
昭三は口惜し涙を飲んで立ち上がり、自分の部屋へ行こうとした。その途端、背後から美樹に股間を蹴上げられ、床にうずくまった。急所を蹴られた激痛が下腹部全体に拡がり、昭三は股間を両手で押さえて悶絶した。美樹は革ベルトを手にして、床でのたうち回って悶え苦しんでいる昭三の首筋を踏みつけ、怒鳴りつけた。
「私は許しも無く二本足で立たずに四つん這いで歩きなさいと、さっき言った筈よ。もう忘れたのかい、この老いぼれ奴隷が!」
美樹は髪を振り乱し、昭三の体を革ベルトで乱打した。見る間に彼の体が赤いみみず腫れで覆われていく。首筋を踏みつけられ、身動きの出来ない昭三は手足をばたつかせて美樹に哀願した。
「ああっ、美樹様、申し訳ございません。どうかお許し下さい。二度としませんので、何とぞお慈悲を…」
美樹は足を離し、昭三の顔を蹴りつけて叱り飛ばした。
「お前みたいな呆けた老いぼれ奴隷を相手にすると、私まで痴呆が伝染するわ。早く私の前から姿を消しなさい!」
「は、はい、かしこまりました、美樹様…」
昭三はあまりの屈辱に嗚咽を漏らしながら、這って自分の部屋へ行った。布団を敷いて横になったが、体中の痛みと、その痛みが思い起こさせる屈辱が昭三をなかなか眠らせなかった。
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M男にビンタして濡れるS女2
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