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◆namelessさんからのご投稿
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                              牢  獄 その2

昭三は床の精液を全て舐め取ったが、美樹はまだ許さなかった。
「次はパンティの汚れを、お前の口できれいにして頂戴。しゃぶって汚れを取るのよ。」
美樹の命令に、昭三は恥辱で目が眩んだ。だが抗う気力も失い、黄ばみ茶色い筋も付着している汚れの一番ひどい、パンティのクロッチ部分をくわえて舌を這わせた。すえた発酵した様な、女独特の強烈な味と臭いが口中に充満した。汚れの味と臭いが昭三をとことん惨めにさせ、涙が彼の頬を伝った。それでも口と舌を動かして汚れを取り、飲み込んだ。昭三は汚れの染みがかなり薄くなったクロッチ部分を美樹に見せ、震え声で尋ねた。
「美樹様、これでよろしいでしょうか…?」
美樹は馬鹿にした様に鼻で笑い、床に置いてあるパンティ数枚が入ったビニール袋を指差した。
「それはもういいけど、こっちが残ってるでしょう。これも全部お前の口できれいにおし!」
昭三は青ざめた。盗んだ古いパンティの汚れはすっかり干からびて固くなり、カビが生えている物もある。
(早く捨てておけば良かった…)
昭三は心底後悔した。彼は震える手でビニール袋からパンティを一枚取り出し、口元に近づけた。カビ臭い悪臭が昭三をためらわせた。美樹が厳しく叱りつける。
「ぐずぐずしてないで、早く口に入れなさい!」
昭三はやむえず、思い切ってパンティの汚れ部分をくわえた。口中に強烈な臭いが広がり、吐き気がこみ上げてくる。
「唾をたくさん出して、汚れをふやけさせて吸い取るのよ。こびり付いてるのは、歯を立てて取りなさい。」
強烈な悪臭と美樹の指示に、昭三は屈辱で体が震えた。しかし、その屈辱に耐え、懸命に唾液を出し、前歯でこびり付いた汚れを剥ぎ取り、舌で舐め取った。干からびた汚れが舌の上で溶け、何とも言えない臭いと味が口中に広がり、昭三は情けなさと惨めさで涙を床にこぼした。美樹は昭三が屈辱でむせび泣きながらパンティをしゃぶる姿を、楽しそうにデジカメで動画撮影している。昭三は時間を掛け、何とか数枚のパンティ全てを口できれいにした。彼はそれらのパンティを美樹に差し出した。
「美樹様、きれいに致しました…」
美樹は口元に薄笑いを浮かべ、昭三に意地悪く質問した。
「汚れは、まあ薄くなったみたいだけど、これらのパンティをどうするつもり?」
昭三はおどおどした様子で答えた。
「も、勿論、美樹様にお返し致します。」
美樹はいきなり昭三の顔を蹴り飛ばし、彼を床に転がした。
「ひいっ」
昭三の口から悲鳴が漏れ、美樹は彼を怒鳴りつけた。
「ふざけるんじゃないわよ!盗まれて、お前の汚らわしい唾がべっとりついたパンティなんて、洗濯しても穿ける訳無いでしょう!」
昭三は慌てて美樹の足下に土下座し、許しを請うた。
「申し訳ございません、どうかお許し下さい。直ぐに捨ててきます。」
美樹は土下座した昭三の頭を踏みにじり、ねちねちと責め立てた。
「お前、私の大切なパンティを捨てるつもりなの?まさか弁償さえすれば良いとでも思ってるのかしら?」
美樹に頭を踏まれ、額を強く床に押し付けられた昭三は、あまりの屈辱に顔が真っ赤に染まり、目頭が熱くなったが、それでも震え声で美樹に尋ねた。
「あ、あの、美樹様、それではどの様にすれば、よろしいでしょうか?」
美樹は蔑んだ声で、昭三に命じた。
「お前が使いなさい。お前が穿くのよ。これからお前の下着は、これらのパンティだけよ。他の下着を穿く事は許さないわ。」
昭三は美樹の足の下で、愕然とした。これから、ずっと女性のパンティを穿かなければならないのだ。人前で着替える事も出来ない。昭三は懸命に、美樹にお願いした。
「美樹様、何とぞ、そればかりはご勘弁下さい。他に、どんな償いでも致しますから…」
美樹は足に力を込め、更に強く昭三の頭を踏みつけた。
「ふざけるのも、いい加減におし!この程度の事も出来ないで、どんな償いが出来ると言うの!」
昭三の頭は美樹の足と床に強く挟まれ、激しい頭痛を引き起こした。彼は涙を流し、美樹に哀願した。
「わ、分かりました、仰せの通りに致します。お願いですから、どうか御足を緩めて下さいませ。頭が割れそうです。」
美樹は昭三の頭から足を外し、更に命令した。
「じゃあ、服を全部脱いで、盗んだパンティを穿きなさい!」
昭三は反抗出来ず、着ているスーツを脱ぎ、全裸になった。美樹は彼の体を見て、嘲笑った。
「ふん、老いぼれの体は醜いわね。皺だらけの皮膚に、肋骨が浮き出た胸、ぽっこりと突き出たお腹なんて醜悪としか言い様が無いわ。お前はもう男のうちに入ってないのよ。」
酷い侮辱が昭三の胸に突き刺さり、体が震え、目の奥が熱くなった。しかし、何も言い返せずに床のパンティを拾い、足を通した。伸縮性のあるパンティは昭三の腰を締め付け、自分の唾液で湿った布地が股間のものにぴったりと密着して、気持ち悪かった。薄い布地のため、昭三の股間のものがとぐろを巻く様に丸まってるのが透けて見え、美樹は指差して笑った。
「男が女のパンティを穿くのは、本当に見苦しいものね。お前のものがグロテスクに丸まっているのが、丸見えよ。」
昭三は、あまりの恥辱にうなだれて、床に涙をこぼした。しかし美樹は容赦せず、更に昭三を追い詰めた。彼女は床の別のパンティを二枚拾い、彼の顔に投げつけて非情な命令を下した。
「ぬすんだパンティを頭に被りなさい。もう一枚はマスクみたいに、顔に被るのよ。クロッチ部分が、ちゃんと鼻にくるようにね。」
あまりに酷い命令に、昭三は顔色を変えた。しかし彼に抗う気力も無く、パンティを頭に被り、もう一枚を顔に被った。美樹に言われた通り、鼻にクロッチ部分を持ってくるとパンティの足穴部分が目にきて、正にマスクの様になった。昭三の鼻孔に自分の唾液とまだ残っている汚れの臭いが流れ込み、彼をどん底の気分にさせた。美樹はデジカメ撮影を続けながら、大笑いした。
「お前、今自分がどんなに滑稽な姿をしてるか、分かる?正に変質者っていう格好よ。ああ、可笑しい。」
昭三は今まで下女同様に扱ってきた嫁の美樹に、ここまで貶められて死にたくなった。だが美樹の責めは、これからが本番だった。彼女はデジカメをテーブルに置き、昭三に新たな命令を下した。
「後ろを向いて、犬みたいに四つん這いにおなり!」
昭三は屈辱に耐えて美樹に背を向け、のろのろと四つん這いになった。美樹は昭三が穿いているパンティに両手をかけ、膝上まで引き下げた。それから昭三のスラックスから革ベルトを引き抜く。彼女は昭三の後ろで仁王立ちになり、革ベルトを構えた。
「お前にパンティを盗んだ罰を与えるわ。今からベルトで十回だけ打つから、そのまま動くんじゃないわよ。もし動いて姿勢を崩したら、もう十回打つからね。」
昭三は美樹の指示に鳥肌が立った。不意に風を切る音がして、昭三の尻に革ベルトが炸裂した。
「ぐわあーっ」昭三は尻の生皮を剥ぎ取られる様な激痛に、思わず悲鳴を上げた。姿勢を崩すなという美樹の指示を忘れ、両手で尻を押さえて床に転がった。美樹は床に転がりうつ伏せとなった昭三の首筋を踏みつけ、背中に革ベルトを振るった。
「何よ、お前は!最初の一回だけで姿勢を崩して!これ程根性無しの腰抜けとは、思わなかったわ。普段の偉そうな態度はどうしたのよ!」
首筋を踏まれて身動きが取れず、背中を革ベルトで打たれた昭三は、泣き声で許しを請うた。
「ああっ、許して、許してください、美樹様。」
顔に被ったパンティの下でくぐもった声を聞き、美樹は冷笑して昭三の首筋から足を除けた。彼女は革ベルトで床を叩き、再び命令した。
「老いぼれの変態め、早く四つん這いにおなり!」
昭三は革ベルトの音に怯え、慌てて四つん這いになった。
「姿勢を崩したから、最初からね。少しは我慢しないと、永遠に終わらないわよ。」
美樹は再度、革ベルトを振るい始めた。一回、二回…昭三の尻は見る間に赤く腫れ上がった。生皮を剥ぎ取られ、尻肉を削り取られていく様な激痛に、昭三は目に涙を浮かべて歯を食いしばり、全身の筋肉を硬直させて耐えた。
「ラスト一回よ!」
美樹の声が掛かり、渾身の力を込めた最後の一撃が、昭三の尻に打ち込まれた。
「うああーっ」
特に力の込められた一撃に昭三は悲鳴を上げたが、手足を突っ張らせて、何とか姿勢を保った。赤く腫れ上がった尻の痛みで、目から涙が溢れ出ていた。美樹はその腫れ上がった尻を蹴って、叱りつけた。
「何をぼんやりしてるの!わざわざ、お前にお仕置きして上げた私に対して、お礼を言うべきじゃなくて?」
昭三は口惜しさで歯噛みする思いだったが、革ベルトで打たれた痛みが、彼の反抗心を完全に奪い去り、美樹の顔色を伺う卑屈な男に変えてしまった。彼は美樹に向き直ってひれ伏し、謝意を述べた。
「美樹様、私をお仕置きして下さり、真にありがとうございます。」
美樹は再び昭三の頭を踏みにじり、質問した。
「これで、お前も自分の身分が分かった?」
昭三はあまりの屈辱に目が眩んだが、半泣きの声で答えた。
「はい、身に染みて分かりました…」
美樹は更に昭三を追い込んだ。
「そう、分かったの。じゃ、お前の身分は何なの?」
「…?」
答えられない昭三に、美樹は残酷な宣告をした。
「ふん、お前の呆けた頭じゃ分からないみたいだから、教えてあげるわ。お前はもう沼田家の当主でも義父でもなくて、私の奴隷なのよ!お前は私の言う事に一切逆らえない、ただの老いぼれた変態の奴隷なんだよ。分かったかい!」
あまりの事に、昭三は思わず声を出してしまった。
「そ、そんな、酷過ぎます!」
その途端、美樹の右腕が一閃し、革ベルトが空気を切り裂いて、昭三の背中をひどく打ち据えた。
「ひいーっ」
昭三は背中に焼け火箸を当てられた様な激痛に悲鳴を上げた。美樹は昭三の頭を踏みつけた足に体重を掛け、彼の頭が割れそうに痛んだ。
「お前みたいな呆けた老いぼれは、口で言っても駄目みたいね。それなら体に教えてやるわ!」
美樹は革ベルトを振るい、何度も昭三の背中に叩きつけた。背中を切り刻まれるような強烈な痛みに、昭三は泣き声で慈悲を請うた。
「ぎゃーっ、痛い、許して、許して下さい。どうか、どうかお慈悲を、美樹様!」
十数発位打ち据え、美樹は革ベルトを振るう右腕をようやく止めた。昭三の背中は赤い筋ですっかり覆われてしまった。美樹は昭三の頭から外した足で、彼の顔の前の床をどんっと強く踏みつけ、再度質問した。
「これで自分の身分が分かった?」
昭三は怯え、震え声で答えた。
「は、はい、私は美樹様の老いぼれ奴隷です…」
「全く手間が掛かるわね。じゃあ、お前が盗んだパンティを全部持って、浴室までお行き!」
美樹は昭三を浴室まで追い立てると、洗面器にお湯を張らせ、パンティを一枚ずつ手洗いするように命じた。
「これからお前が穿けるのは、これらのパンティだけなんだからね。お前の汚らわしい唾を取り除かないと、自分が困るのよ。」
昭三は恥辱で肩を震わせながらも、一枚ずつお湯に浸し、石鹸をつけて、手で揉み洗いした。洗濯の間、美樹が監督し、
「もっと丁寧に洗うのよ!」「心がこもってない!」
と叱りながら革ベルトを振るい、その度に昭三は土下座して許しを請わなければならなかった。昭三が全てのパンティを洗い、干し終わったのは真夜中を過ぎていた。
「明日から、と言っても今日になったけど、家事や雑用は全て奴隷のお前がやるのよ。早起きしないと間に合わないからね。」
美樹は昭三に言い放つと、自分の寝室に向かった。彼女の姿が見えなくなると、昭三も思い足取りで自分の寝室に行き、寝巻きを着て布団を敷き、倒れ込んだ。彼は革ベルトで打たれた尻と背中が痛み、うつ伏せで今日の事を振り返って改めて屈辱に悶え苦しみ、すすり泣いた。今まで舅として嫁の美樹を下女の如くこき使っていたのが、すっかり立場逆転してしまった。見下していた嫁から死にたくなる様な恥辱を受け、奴隷宣言までされてしまったのだ。昭三が今までねちねちと嫁イビリをしてきた分、美樹は昭三を酷い目に遭わせるだろう。これからの事を思うと憂鬱になり、目の前が暗くなった。昭三は思い悩んでいるうちに、いつの間にか寝入ってしまった。
熟睡していた昭三は、美樹に頭を蹴飛ばされて目が覚めた。
「奴隷のくせに、いつまで寝てるの!早く起きなきないと朝のしたくが間に合わないでしょう!」
昭三はまだ頭が完全に目覚めず、上半身を起こし朦朧とした声で返事をした。
「あの、美樹さん…」
その途端、髪を掴まれ顔を引き上げられ、凄まじい往復ビンタを受けた。
「ひいっ」
両頬の強烈な痛みに、昭三は思わず悲鳴を上げた。
「その口の利き方は何よ!昨日言ったばかりでしょう。“美樹さん”じゃなくて“美樹様”とお呼び、この老いぼれ奴隷めが!」
美樹は再度往復ビンタを喰らわせ、昭三の顔を足蹴にして倒した。彼は慌てて美樹の足下にひれ伏し、詫びて許しを請うた。
「美樹様、真に申し訳ございません。どうか、お許し下さい。」
美樹は昭三にエプロンを投げ、叱りつけた。
「大体奴隷の分際で、なぜ服を着てるのよ!裸になって、このエプロンを着けなさい!」
昭三はさすがにためらい、顔を上げて声を出した。
「美樹様、それは…」
「それはって何よ!私に逆らうつもり?お前がその気なら、パンティ泥棒した映像と私のパンティを嗅ぎながらオナニーした動画を、お前の会社にネットで送りつけてやるからね。それでもいいの!」
昭三はがっくりとうなだれた。本当にそんな事をされたら、会社にいられなくなってしまう。自分の命運は完全に美樹に握られたのが分かった昭三は、抗う気力も失い、寝巻きを脱いで全裸にエプロンを着けた。ちらりと目覚まし時計を見ると、まだ午前六時だった。
「家事をした事の無いお前に、朝食を作れと言っても無理ね。まずは便所掃除から始めなさい。」
昭三は自分の寝室からトイレに向かった。彼の後ろに美樹がついて歩いた。
「ふふふ、男の裸エプロンは醜いわね。後ろからだと股にぶら下げてる見苦しいものがぶらぶら揺れるのが丸見えで、醜悪だわ。お前は恥ずかしくないの?」
美樹の嘲りに、昭三の目の奥が熱くなり、胸が張り裂けそうになった。彼はトイレで洋式便器の汚れた部分にトイレ用洗剤をかけ、傍にあった便所ブラシで擦り始めた。後ろで美樹が監督している。大体きれいになったところで振り返り、美樹に報告した。
「美樹様、便所掃除が終わりました。」
美樹は冷たく返事をした。
「あら、そう。じゃあ便器を舐めてごらん。」
「ええっ」
昭三は絶句したが、美樹は口元に冷笑を浮かべ、言い放った。
「本当にきれいにしたのなら、舐められる筈よ。どうなの?」
「……」
昭三が答えられないでいると、不意に強烈な平手打ちが飛んで来た。
「やっぱり手を抜いてたのね。今まで散々私の掃除に文句を言ったくせに、自分はどうなのよ!」
昭三は打たれた頬を手で押さえながら、半べそをかいて答えた。
「申し訳ありません。やり直します。」
すると、もう一方の頬を思い切り平手打ちされ、悲鳴を漏らした。
「私はやり直せと言ったんじゃなくて、舐めろと言ったのよ。私の言う事が聞けないの!」
昭三は泣く泣く便器に顔を突っ込んだ。長年使用して黄ばんだ便器を間近に見ると、とても舌をつける気にはなれなかった。躊躇する昭三の頭上から、美樹の声が降ってきた。
「老いぼれ奴隷、さっさとお舐め!」
昭三は目をつぶって思い切って舌を伸ばし、黄ばんだ便器を舐めた。一応は掃除したばかりなので排泄物の味はしなかったが、こみ上げてくる吐き気をこらえるのに体が痙攣した。美樹は嘲笑って、命じた。
「何ならお前の舌を使って、全部便所掃除させてもいいのよ。早くやり直しなさい。汚れが残ってたら、また舐めさせるからね!」
昭三は屈辱で頭に血が上り、顔が真っ赤になったが、一言も言い返せずに便器を念入りに磨いた。それが済み、美樹にお伺いを立てた。
「美樹様、これでよろしいでしょうか?」
美樹は便器をざっと点検し、昭三に返事をした。
「ふん、時間が無いから、これ位で勘弁して上げるわ。でも、お前が手抜きした罰を与えないとね。そこに正座しなさい。」
昭三は屈辱に耐えて、トイレの床に正座した。美樹はトイレのスリッパを拾い上げ、昭三に命じた。
「面の皮のぶ厚いお前を平手打ちしたら、私の手の方が痛くなったわ。目をつぶって歯を食いしばり、顔を上にしなさい。そのまま、動くんじゃないわよ。」
昭三は恐怖に怯えながらも、美樹の言う通りにした。不意にパァーンと派手な音がして、昭三の頬に激痛が走った。美樹がスリッパで彼の顔を、思いっきり叩いたのだ。
「ひえっ」
昭三は思わず打たれた頬を押さえ、背中を丸めた。すかさず美樹が彼を蹴り飛ばし、床に転がした。
「動くなって言ったでしょう!そんなに数を増やして欲しいの?早く正座おし!」
「は、はい、ただいま。」
美樹に叱りつけられ、昭三は頬の痛みとあまりの屈辱に涙を流しながら、急いで正座し直した。
「今度動いたら、ただじゃおかないからね。目をつぶって歯を食いしばるのよ!」
それからパァーンパァーンと軽快な音が六度鳴り、昭三の頬は真っ赤に腫れ上がった。叩き終わると、美樹は昭三に意地悪く尋ねた。
「お前は老いぼれ奴隷の分際で、私に手間を掛けさせたお詫びとお礼を言うつもりは無いのかしら?」
昭三は両頬の痛みと屈辱で体を震わせながらも、美樹に土下座して詫びと礼を述べた。
「美樹様の御手を煩わせてしまい、真に申し訳ございません。私みたいな者に罰を与えて下さいまして、心から感謝致します。」
昭三は昔、旧日本軍の新兵イジメの一つに便所スリッパで頬を張るというのを聞いた事があったが、まさかこの現代に自分が嫁の美樹から同じ目に遭わされるとは、思いもよらなかった。美樹は土下座した昭三の頭を踏みにじりながら、自分の恨みを吐き出した。
「これで、いちいち掃除にケチをつけられた私の気持ちが分かったかい!これまでお前は、私に散々酷い事をしてきたのよ。私がどれだけ傷ついたか、呆けたお前には想像つかないでしょうね。今までお前が私にしてきた事を、利子を付けて返して上げるわ。変態の老いぼれ奴隷、楽しみにしてなさい!」
美樹に頭を踏まれながら、昭三が今まで自分がしてきた事を振り返った。仕事のストレスや美樹の若い体に対する悶々とした欲望を、歪んだ形で美樹にぶつけて嫁イビリをしてしまったのだ。昭三は美樹の恨み言を聞いて心底後悔したが、態度を改めるには既に遅過ぎた。美樹は昭三の頭から足を外して彼を蹴り、次の命令を下した。
「朝は時間が無いんだからね。ぼやぼやしてないで、靴を磨きなさい!」
美樹は昭三を玄関に追いたて、靴磨きをさせた。彼女は些細なことで昭三を叱りつけ、金属製の靴べらを鞭代わりにして叩いた。
「下駄箱の靴も全てピカピカに磨くのよ。もし少しでも汚れが残ってたら、靴底を全てお前に舐めさせるからね!」
美樹は昭三に言い捨てると、台所に行って朝食を作り始めた。しばらくして昭三が台所に来て、美樹におどおどと報告した。
「美樹様、靴を磨き終わりました…」
「あら、そう。じゃあ私は朝御飯にするから、お前はそこで正座して待ってなさい。」
美樹は昭三を床に正座させると、ダイニングテーブルに着き、トースト・ベーコンエッグ・野菜サラダにカフェオレの朝食を取り始めた。
「私、朝は洋風派だったけど、古くさいお前の好みで手間の掛かる和食を作らされ、しかも味付けまで文句言われて、心底うんざりしていたのよ。文句を言うなら、自分で作れば良かったのに。」
美樹はトーストをかじりながら昭三に言い放ち、彼は力無く俯いた。美樹は朝食を終えると残飯をステンレスのボウルに入れ、牛乳をかけて、昭三の前に置いた。
「これがお前の朝食よ。さあ、召し上がれ。」
彼女は多目に朝食を作り、わざと残飯を出したのだった。昭三は美樹の歯形が着き、牛乳に浸された残飯を見て、顔を歪めた。美樹は昭三の苦しげな表情を楽しみ、更に追い討ちを掛けた。
「何か不満そうね。なら、味付けして上げる。」
美樹は身をかがめ、残飯の上にぺっと唾を吐いた。白い粘液が残飯にべっとりと付着し、昭三は泣きそうな顔になった。
「味付けにうるさいお前も、これで満足でしょう…早く食べなさいよ!」
美樹にいきなり大声を出された昭三は、びくっとして顔をボウルの上に近づけた。しかし美樹の唾液が付着した残飯を真近に見て、なかなか口にする踏ん切りがつかない。美樹は昨夜床に置いたままにしていた革ベルトを手にすると、昭三の尻に鋭い一撃を浴びせた。
「ぎゃあーっ」
尻肉を刃物で切り裂かれた様な激痛に、昭三は悲鳴を上げて背をのけ反らせた。昨夜散々打たれて傷だらけの尻を更に打たれ、その一撃は骨身にこたえた。
「お前は老いぼれ奴隷のくせに、私がわざわざ作って上げた餌が食べられないの!まさ自分の身分が分かってないのね!」
美樹は昭三を怒鳴りつけ、革ベルトで床を思い切り叩いた。その音は昭三を心底怯えさせた。
「ひいっ、食べます、いえ、頂きます、頂かせて下さい。」
昭三は人間としての尊厳をかなぐり捨て、残飯に顔を突っ込み、犬の様にペチャペチャと音を立てて食べ始めた。美樹はテーブルに置いていたデジカメで動画撮影を始めた。
「ふふふ、まるで犬みたい。とても人間には見えないわ。昨日まで家長として威張っていたお前が犬みたいに嫁の残飯をあさるなんて、亡くなられたお義母様が御覧になったら、どう思われるかしらね。」
美樹の蔑みが昭三の胸をずたずたにし、目頭が熱くなって涙が残飯の上にこぼれた。それでも食べ続けなければならない自分が、惨めで情けなかった。ようやく残飯を食べ終えると普段の出勤時刻まで、あまり間が無かった。昭三は美樹に願い出て、洗顔・髭剃りをしてスーツを着たが、下着は自分が盗んだ美樹のパンティを穿かされた。パンティを穿く時の美樹の笑い声が昭三の耳に響き、両手で耳を塞ぎたかった。玄関を出る時も、昨日までは美樹が、
「お義父様、お気をつけて、行ってらっしゃいませ。」
と見送っていたが、今日は昭三が美樹に土下座して、
「美樹様、ただ今から会社に行かせて頂きます。」
述べさせられた。その時の美樹の見下す視線が、昭三の心を突き刺している様に感じられた。彼は背を丸めて玄関を出て、自分の車に乗り込んだ。美樹に革ベルトで打たれた尻が痛み、車でも会社でも座るのが苦痛だった。勤務中でも美樹が気になって仕事に集中出来ない有様だったが、昭三は頭を振り、何とか会社にいる間だけでも彼女の事を忘れようと努め、手元の書類に目を通した。
その1へ      その3
女王様と奴隷たち 闇の奴隷市場続編
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