五分間(手紙外伝) その8 しばらくして雄一は、背中に強烈な痛みを感じて意識を取り戻した。美奈子が彼の背骨をブーツで強く踏みつけ、活を入れていたのだ。
「ああっ、痛い、痛いです。」
雄一が悲鳴を上げると、美奈子は彼の背中からブーツを外して命じた。
「さっさと跪きなさい!」
雄一は体を起こそうとしたが、両手が使えず倒れてしまった。彼の両腕は気絶している間に、後ろ手に革手錠で拘束されていた。それでも身をよじり何とか体を起こして、美奈子の足下に正座した。美奈子は雄一の髪を掴み、目が眩む程の強烈な平手打ちを数発浴びせた。
「お前、自分が助かりたいと思って、よくも私をレイプしようとしたわね。何て卑劣な男なの!絶対に許さない!」
美奈子の怒声に雄一は震え出し、必死に許しを請うた。
「ひいっ、お許しを、どうかお慈悲を、美奈子様!」
美奈子は再度、数発の平手打ちをした。
「ふざけるんじゃないわよ!お前みたいな卑怯で最低な男が私の夫だなんて、反吐が出るわ。死ぬまで鞭打ってやる!」
美奈子は鞭で床を強く叩き、鞭音を響かせた。その音が雄一を心底怯えさせ、失禁しそうになった。
「お、お願いです、何でもします。鞭だけはお許し下さい。」
雄一は額を床に擦り付けて、哀願した。美奈子は彼の頭をブーツで踏みにじりながら、勝ち誇った声で訊ねた。
「あら、そう、何でもするの。じゃ、私の奴隷になる?」
「はい、なります。美奈子様の奴隷になります。」
雄一が答えた途端、彼の背中に鞭が炸裂した。
「ぎゃあーっ」
背中を切り裂かれた様な激痛に、雄一は美奈子のブーツの下で悲鳴を上げた。上から美奈子の叱責が降って来た。
「口の利き方がなってないわね。“奴隷になります”じゃなくて“奴隷にさせて下さい”でしょう!」
その姿は既に人間と呼べるものではなかった。朝食が済むと島の道路工事や湾岸工事等の土木現場に連れて行かれ、重労働をさせられた。裸に靴と麦わら帽子だけ着けて、南国の灼熱の太陽の下でスコップやつるはしを使うのは辛い作業だった。雄一の他にも大勢の男奴隷が働かされていたが、奴隷同士で話すのは厳禁だったので、誰一人口を利かず黙々と働いた。男奴隷達は人種も年齢もバラバラだったが、共通しているのは体中に鞭痕が走っている事だった。また男奴隷一人につき最低一人の女性看守がついてマン・ツー・マンで見張っているので、サボる事は勿論、小声で会話する事すら出来なかった。休憩時間は昼食の時だけで、食事は当然女性看守の残飯であった。残酷なのは灼熱の太陽の下での重労働なのに、水分が与えられない事だった。喉が渇いたら、自分を担当している女性看守にお願いして、恵んでもらわなければならないのだ。女性看守の機嫌が良ければ、彼女達がうがいした水を自分の口に吐いてもらえるが、大抵は女性看守の尿が飲料水となった。それも男奴隷の喉が渇いた時に尿が飲めるのではなく、女性看守が排尿したくなった時が、飲めるときなのだ。最初は嫌々女性の尿を飲まされていた男奴隷達も、三日も経てば女性の尿を聖水の如く、ありがたく飲むようになっていった。雄一の例外ではなく、美奈子に拝み頼んで、尿を飲ませてもらうようになった。
「お前も落ちぶれたものね。便器となって妻だった女のおしっこを飲むのは、どんな気分かしら?」
それが済むと、美奈子は雄一を仰向けにして彼の顔に跨り、舌奉仕をさせた。美奈子の臭いと感触に雄一が反応し、彼のものが硬くなると、手でしごいて射精寸前まで追い込んだ。時には、雄一を四つん這いにさせて、肛門をディルドウで弄びながら、彼のものをしごいて射精寸前まで追い込む事もあった。後一歩で射精する状態にした上で、美奈子は硬く屹立したものを軽く鞭で打ったり、ブーツで踏みにじったりして、彼を悶えさせた。毎日がこの繰り返しで、美奈子は雄一に苦痛と快楽を入り混じらせて施し、彼の体にマゾヒティックな快美を植え付けていった。
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蹴殺し 踏殺し
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