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◆namelessさんからのご投稿
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                             五分間(手紙外伝) その9

ある日の真夜中、雄一は鉄格子の扉の鍵が掛かっていないのに気づいた。美奈子が掛け忘れたのだろうか。そっと押してみると、扉はあっけなく開いた。雄一の胸の鼓動が速まった。そっと通路に出ても、人影は見当たらなかった。恐る恐る通路を歩き、外に通じるドアのノブを握った。雄一は鍵が掛かっていないのを神に祈り、ノブを回した。カチャッと意外に響く音がして、スチールドアが開いた。雄一の心臓は早鐘の様に鳴った。ドアを開け外を見回しても、通行人はいなかった。雄一は急いでドアを閉め、波止場に向かった。建物から波止場までは近く、小型のボートが係留されている筈だった。逃げ出すのは今しか無かった。ここには街灯が殆ど無く、月明かりを頼りに方向を定めた。走って波止場に着き、息を弾ませながら使えそうなボートを探していると、不意に四方からサーチライトが浴びせられ、美奈子の声が響いた。
「本気で逃げられるとでも思ったの。どこまで愚かな男奴隷なんだろうね、お前は!」
気がつくと、七・八名の鞭を持った女性看守達に囲まれており、雄一は恐怖で腰が抜け、その場にへたり込んで失禁してしまった。亜美が嘲笑った。
「男奴隷の首輪にはGPSが仕込んでいて、位置はすぐに分かるのよ。美奈子、こいつは脱走したから、賭けは私の勝ちね。100ドル頂き!」
「あーあ、毎日可愛がって上げてたから、逃げないと思ったのに。」
雄一は亜美と美奈子の会話を聞き、鍵を故意に掛けなかったのが分かった。彼女達は雄一をわざと逃がして希望を与えた後、絶望のどん底に叩き落して楽しんだのだ。美奈子は雄一に向き直ると、急に険しい顔つきになり、怒鳴りつけた。
「お前は三度も私を裏切ったわ!一度目は妻だった私の目の前で夫として最低の醜態を晒した事、二度目は自分が助かるために私をレイプしようとした事、そして今度は私から逃げ出そうとしたのよ!もう、許せない!極刑にしてやる!」
美奈子は鞭を振り上げ、渾身の力で雄一の体に叩きつけた。
「ぎゃあーっ」

雄一は体が真っ二つに裂かれる様な激痛に絶叫を上げ、それが合図であるかのように周囲の女性看守達も一斉に鞭を振るい始めた。
「ひいーっ、止めて、許して、助けてください!」
雄一は頭を抱え、全身を切り刻まれる様な激痛に泣き叫んで許しを請うたが、誰も鞭打ちを止めようとしなかった。逃げようにも包囲されており、あまりの痛みに筋肉が硬直して体が動かず、その場で打たれ続けるだけだった。視界が真っ赤になり、いつの間にか意識を失って、その場に倒れたまま動かなくなった。
雄一が気絶から覚め、目を開けると青空が広がっていた。既に夜は明けたらしい。起きようとしたが、体はぴくりとも動かなかった。首すらも動かない。足音が近づき、美奈子が彼の顔を上から覗き込んだ。
「目が覚めたようね。あれだけの鞭を受けて死ななかったなんて、お前も結構タフだわ。」
雄一は指一本動かせない体に焦り、美奈子に尋ねた。
「あの…美奈子様、私は一体…?」
「自分じゃ分からないでしょうね。お前は今、顔だけ出して全身を速乾性コンクリートで固められてるのよ。脱走したお前は奴隷失格だから、公衆便所に格下げになったの。今のお前は野外トイレよ。大きく口をお開け!」
雄一が驚愕しながらも口を開けると、美奈子は筒状の開口器を嵌め込み、外れないように固定した。これで彼の口は開きっぱなしになり、閉じる事は出来なくなった。美奈子は雄一の顔の上に洋式の便座を設置した。彼女は乗馬ズボンとパンティを膝まで下げて便座に座り、非情な宣告を下した。
「これからお前の餌は、女性の排泄物だけよ。今まではおしっこしか飲ませなかったけど、これからは大きい方も食べさせるからね。お前が何日生きられるか、楽しみだわ。」
美奈子は言い終わると、力み始めた。雄一は恐怖の眼差しで、美奈子の尻を仰ぎ見た。彼女の肛門が広がり、茶色い塊りが顔をのぞかせた。口を閉じられない雄一は逃げようにも、顔をそむけようにも全く動けない。そして美しい美奈子の体から出たとは信じられない、強烈な臭気を発する茶色い大きな塊りが雄一の口に落下した。彼の体は生理的に受け付けず、胃から吐瀉物が噴き上げた。しかし茶色い大きな塊りは次から次へと落下して、雄一の口を完全に塞いだ。胃からの吐瀉物も止まらず、彼の気管は詰まってしまい、呼吸が出来なくなった。雄一は飲み込む事も、吐き出す事も、呼吸する事も出来ず窒息してしまった。苦しくても、もがく事すら出来ず、酸素不足となった雄一は目の前が真っ暗になり、気を失いかけた。このまま窒息死してしまうのか…そう思った瞬間、頭の隅でカチッと音が鳴り、意識を失った。
気がつくと、雄一は全身に汗をかいて旅行代理店の安楽ソファに座っていた。亜美は雄一の頭からヘルメットの様な物を外すと、深々と頭を下げ、詫びを述べた。
「阿部様、真に申し訳ございません。男性スタッフが私物のアダルトCDをこっそり職場に持ち込み、業務用CDに紛れ込んでしまって、阿部様に大変不愉快な思いをさせてしまいました。後でそのスタッフを厳しく叱っておきます。どうかお許し下さい。今から直ぐにヨーロッパ旅行用のCDをセット致します。」
雄一は唖然として、亜美の説明を聞いていた。あの数ヶ月にも及ぶ女権王国での地獄の奴隷生活がバーチャル体験だったとは…ふと壁の時計に目をやると、時刻は五時十五分になっていた。
(あれから、まだ五分間しか経っていなかったのか…)
雄一が呆然として言葉を失っている間に、亜美はテキパキとバーチャル装置を再セットして、彼にヨーロッパの街並みと南太平洋の島巡りをバーチャル体験させた。
三日後の夜、美奈子と亜美は都内の洋風居酒屋で料理をつつきながら、ワインを空けていた。
「ねえ、あの後どうなったの?」
亜美が好奇心に目を輝かせて美奈子に尋ね、美奈子は興奮した様子で話し始めた。
「うふふ、あれからホテルでチェックインしてからレストランで食事したんだけど、雄一はあまり食欲が出なかったみたいで、せっかくの御馳走をかなり残しちゃったの。それから部屋に入ってベッドインしてね…」
雄一は、ベッドで美奈子と裸で絡み合いながら焦っていた。普段ならたくましく美奈子の体を貫く股間のものが、どうしても勃たないのだ。雄一はついに諦めて美奈子の体から離れ、ベッドの端に腰掛けて、うなだれた。美奈子は後ろから雄一に抱きつき、優しく慰めた。
「雄一さん、気にしないで。きっと仕事で疲れているのよ。たまにはこんな事もあるわ。このまま二人で眠りましょう。」
雄一は背中に美奈子の豊かな乳房が押し付けられているのを感じながら、しばらく考え込んでいたが、急に立ち上がったかと思うと、美奈子の方へ向いて床に土下座した。
「美奈子さん、お願いがあるんだ。」
雄一の突然の行動に、美奈子は驚いた口調で尋ねた。
「雄一さん、一体どうしたの?お願いって、何?」
雄一はためらいながらも、美奈子に哀願した。
「ぼ、僕の頭を踏みにじって、僕を虐めてくれないか、頼むから。」
美奈子は唖然とした様子で尋ねた。
「雄一さん、何を言ってるの?一体、どういう意味?」
雄一は顔を赤らめ、恥ずかしそうに答えた。
「美奈子さん、僕は女性に虐められないと、興奮しなくなってしまったんだ…。お願いだから、僕を虐めてくれ。」
美奈子は大声で雄一を責め立てた。
「雄一さん、あなたマゾだったの?変態なの?自分が変態マゾなのを隠して、私と結婚を決めたなんて、ひどいわ!」
雄一は顔を上げ、説明しようとした。
「違うんだ。僕はマゾじゃなかったんだ。ただ、あの旅行代理店で…」
雄一は、そこで言葉が途切れた。強烈なバーチャル体験のせいで、普通のセックスでは興奮出来なくなったのだが、それを何と説明すれば良いのか、彼には思いつかなかったのだ。黙り込んだ雄一の頬に、美奈子は思いっきり平手打ちをして罵った。
「ふざけないで、変態!お前みたいなマゾの変態が婚約者だなんて、恥ずかしくて親戚や友達に顔を会わせられないわ!どうしてくれるのよ!」
雄一は痛む頬を手で押さえて、うなだれた。しかし彼の股間のものは美奈子の平手打ちと罵声に反応して、頭をもたげ硬く屹立してしまった。それを見た美奈子は、柳眉を逆立てた。
「何よ、お前は!さっきまで勃たなかったくせに、ビンタされて勃起するの!本当に変態のマゾなのね!」
美奈子は雄一をすっかり“お前”呼ばわりし、彼の顔を足蹴にして床に転がした。それからクローゼットに向かい、中に吊るしてある雄一のスラックスから革ベルトを引き抜いて戻って来た。床に這ってうなだれている雄一の前で、革ベルトを構えて仁王立ちになった。
「いいわよ、そんなに痛いのが好きなら、もっと痛い目に遭わせてやるわ。この変態マゾ!」
美奈子は怒りにまかせて、革ベルトで雄一をめった打ちにした。目を吊り上げ、髪を振り乱し、乳房を揺らせて雄一を革ベルトで打つ美奈子は、正に阿修羅であった。雄一の体中に赤い筋が刻みこまれ、全身に焼け火箸を当てられたような激痛に彼は悲鳴を上げ、美奈子の足元に縋りついた。
「許して、許して下さい、美奈子様。お願いです、もう打たないで、何でも言う事を聞きますから。」
雄一は泣き声で美奈子に許しを請うた。しかし彼女は容赦無く雄一を足蹴にし、罵声を浴びせた。
「近寄らないで、変態!大体ベルトで打たれても、まだ勃起してるじゃないの!お前は本物の変態マゾなのよ、汚らわしい!」
実際、雄一は体中に強烈な痛みを受けて悶え苦しみながらも、股間のものは萎えるどころか更に硬度を増していった。彼は自分が本当のマゾヒストになってしまったのが分かり、恥辱と情けなさで涙が床にこぼれた。
「マゾ男のくせに、めそめそ泣くんじゃないわよ!お前なんか、もっともっと貶めてやるわ。這ってバスルームへお行き!」
美奈子は革ベルトを振るい、雄一をバスルームに追い立てた。
「仰向けにおなり、変態のマゾ男!」
美奈子は雄一をバスルームの床で仰向けにさせ、彼の顔に跨って立った。
「変態マゾ、口をお開け!お前を最低の人間便器にしてやるわ。私のおしっこをお飲み!」
美奈子は雄一を罵り、腰をわずかに震わせて彼の顔に放尿した。黄金色の奔流が雄一の顔を打ち、大きく開いた口に注ぎ込まれた。その瞬間、雄一の股間のものが暴発し、精を放った。それを見た美奈子は、更に雄一を罵倒した。
「信じられない、女のおしっこを飲んで射精するなんて!お前はもう人間じゃない、最低のマゾ豚よ!」
美奈子の蔑みに、雄一の顔が苦しげに歪んだ。美奈子は放尿を終えると雄一の顔にしゃがみ込み、彼の口を陰部で塞いだ。
「ぼやぼやしないで、お前の舌で舐めてきれいにおし!ビデに使われて嬉しいでしょう、変態の人間便器め!」
雄一は美奈子の命令に抗う事は出来ず、舌を伸ばして舐め始めた。美奈子は雄一に陰部を舐めさせながら、非情な宣告をした。
「業腹だけど今更結婚式を取り止める訳にはいかないから、お前と結婚はして上げるわ。でも、お前は夫じゃなくて私の奴隷になるのよ。お前の口は私の下の口にしかキス出来ないのよ。変態マゾの異常性癖を隠して私と結婚を決めた罰に、一生虐めてやるからね。毎日毎晩“ひと思いに殺して下さい”と哀願する位の酷い目に遭わせて、気が狂うまで拷問してやるわ。覚悟しなさい!」
雄一は美奈子の宣告に、恐怖で身震いした。しかし、その宣告を聞いて彼のものはつい先程精を放ったにも関わらず、再び硬く屹立したのだった。

亜美は美奈子の話を聞き、興奮して喜んだ。
「うわあ、凄いじゃないの。これで雄一さんは、完全に美奈子の奴隷になったのね。美奈子がプログラミングした《奴隷洗脳用CD》は素晴らしいわ。普通の男を、たった五分間でマゾヒストに仕込むんだから。」
美奈子は照れて、謙遜して答えた。
私はただ、裏ルートで入手したミストレス社製の《兵士洗脳用CD》にちょっと手を加えただけよ。でも、さすがにベースは軍用だけあって、予想以上に効果があったわ。それと亜美が舞台をお膳立てしてくれたから、雄一を見事に洗脳出来たのよ。ありがとう。」
亜美は笑って、美奈子のグラスにワインを注いだ。
「お礼なんか水臭いわよ、私と美奈子の仲でしょう。実を言うと前の日に、私も恋人に使ってみたの。彼もたった五分間で、見事に私の奴隷になったわ。スタッフの真紀も、そのCDを是非使わせて欲しいと言ってるのよ。」
美奈子も亜美のグラスにワインを注いだ。
「ふふふ、周りの男が皆マゾヒストになりそうね。それはそうと、雄一のお母さんの体調があまり良くないみたいなの。もしもの事があったら、雄一のお父さんも奴隷に洗脳しようかなと思っているの。会社役員でロマンスグレーのダンディな紳士をマゾヒストに仕込んで、足下にひれ伏させるのも悪くないんじゃない?」
「そうなったら、皆で雄一さんの家に集まって奴隷スワップパーティをしましょうよ。じゃあ、私達の女性支配に乾杯!」
美奈子と亜美はグラスを合わせ、妖艶な笑みを浮かべた。二人の魔女の饗宴は夜遅くまで続いた。

終わり
その8へ       
追真Mビデオ 女王様と奴隷たち 糞尿地獄
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