五分間(手紙外伝) その9 ある日の真夜中、雄一は鉄格子の扉の鍵が掛かっていないのに気づいた。美奈子が掛け忘れたのだろうか。そっと押してみると、扉はあっけなく開いた。雄一の胸の鼓動が速まった。そっと通路に出ても、人影は見当たらなかった。恐る恐る通路を歩き、外に通じるドアのノブを握った。雄一は鍵が掛かっていないのを神に祈り、ノブを回した。カチャッと意外に響く音がして、スチールドアが開いた。雄一の心臓は早鐘の様に鳴った。ドアを開け外を見回しても、通行人はいなかった。雄一は急いでドアを閉め、波止場に向かった。建物から波止場までは近く、小型のボートが係留されている筈だった。逃げ出すのは今しか無かった。ここには街灯が殆ど無く、月明かりを頼りに方向を定めた。走って波止場に着き、息を弾ませながら使えそうなボートを探していると、不意に四方からサーチライトが浴びせられ、美奈子の声が響いた。
「本気で逃げられるとでも思ったの。どこまで愚かな男奴隷なんだろうね、お前は!」
気がつくと、七・八名の鞭を持った女性看守達に囲まれており、雄一は恐怖で腰が抜け、その場にへたり込んで失禁してしまった。亜美が嘲笑った。
「男奴隷の首輪にはGPSが仕込んでいて、位置はすぐに分かるのよ。美奈子、こいつは脱走したから、賭けは私の勝ちね。100ドル頂き!」
「あーあ、毎日可愛がって上げてたから、逃げないと思ったのに。」
雄一は亜美と美奈子の会話を聞き、鍵を故意に掛けなかったのが分かった。彼女達は雄一をわざと逃がして希望を与えた後、絶望のどん底に叩き落して楽しんだのだ。美奈子は雄一に向き直ると、急に険しい顔つきになり、怒鳴りつけた。
雄一は美奈子の命令に抗う事は出来ず、舌を伸ばして舐め始めた。美奈子は雄一に陰部を舐めさせながら、非情な宣告をした。
「業腹だけど今更結婚式を取り止める訳にはいかないから、お前と結婚はして上げるわ。でも、お前は夫じゃなくて私の奴隷になるのよ。お前の口は私の下の口にしかキス出来ないのよ。変態マゾの異常性癖を隠して私と結婚を決めた罰に、一生虐めてやるからね。毎日毎晩“ひと思いに殺して下さい”と哀願する位の酷い目に遭わせて、気が狂うまで拷問してやるわ。覚悟しなさい!」
雄一は美奈子の宣告に、恐怖で身震いした。しかし、その宣告を聞いて彼のものはつい先程精を放ったにも関わらず、再び硬く屹立したのだった。
亜美は美奈子の話を聞き、興奮して喜んだ。 「うわあ、凄いじゃないの。これで雄一さんは、完全に美奈子の奴隷になったのね。美奈子がプログラミングした《奴隷洗脳用CD》は素晴らしいわ。普通の男を、たった五分間でマゾヒストに仕込むんだから。」
美奈子は照れて、謙遜して答えた。
私はただ、裏ルートで入手したミストレス社製の《兵士洗脳用CD》にちょっと手を加えただけよ。でも、さすがにベースは軍用だけあって、予想以上に効果があったわ。それと亜美が舞台をお膳立てしてくれたから、雄一を見事に洗脳出来たのよ。ありがとう。」
亜美は笑って、美奈子のグラスにワインを注いだ。
「お礼なんか水臭いわよ、私と美奈子の仲でしょう。実を言うと前の日に、私も恋人に使ってみたの。彼もたった五分間で、見事に私の奴隷になったわ。スタッフの真紀も、そのCDを是非使わせて欲しいと言ってるのよ。」
美奈子も亜美のグラスにワインを注いだ。
「ふふふ、周りの男が皆マゾヒストになりそうね。それはそうと、雄一のお母さんの体調があまり良くないみたいなの。もしもの事があったら、雄一のお父さんも奴隷に洗脳しようかなと思っているの。会社役員でロマンスグレーのダンディな紳士をマゾヒストに仕込んで、足下にひれ伏させるのも悪くないんじゃない?」
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「そうなったら、皆で雄一さんの家に集まって奴隷スワップパーティをしましょうよ。じゃあ、私達の女性支配に乾杯!」
美奈子と亜美はグラスを合わせ、妖艶な笑みを浮かべた。二人の魔女の饗宴は夜遅くまで続いた。
終わり
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追真Mビデオ 女王様と奴隷たち 糞尿地獄
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