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◆namelessさんからのご投稿
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                             五分間(手紙外伝) その7
 
午後になり、亜美と真紀は雄一の首輪に革紐を着けて引っ張り、四つん這いで外を歩かせた。途中、多数の男奴隷達と合流し、ぞろぞろと港に向かった。港に到着し、雄一は目を見張った。停泊しているのは、古代ローマで使用されていた型の巨大な木造ガレー船であった。女性看守達の鞭音が響き、男奴隷達はうなだれて薄暗い船底に入って行った。雄一の他の男奴隷達と一緒に入り、席に着くと女性クルーに鎖で繋がれ、突き出ているオールの柄を持つように命令された。男奴隷全員の準備が済むと、女性クルーは鞭を鳴らし、
「出航、オールを下ろして、一斉に漕げ!」
と、よく響く声で命令を下した。船底前方の席に年長の男奴隷が座り、木槌で太鼓の様な物を叩き、オールを漕ぐリズムを取った。雄一はオールを漕ぎながら、まるで昔みたスペクタル映画みたいだと思った。女性クルー達は船底中央の一段高い通路を往復して、男奴隷の動きを見張り、少しでも動きを乱すと容赦無く鞭を振るった。女性クルー達は、通路中央で短い会話をした。
「甲板の御令嬢方のご機嫌はどう?」
「潮風にあたられて、カクテルを手に風景をお楽しみになられてたわ。悪くないみたい。」
雄一は彼女達の会話を聞き、自分の立場を考えた。ドミナント財閥の御令嬢方は涼しいデッキで優雅にクルージングを楽しみ、女性クルー達は蒸し暑い船底で鞭を振るい、男奴隷達は鞭打たれながら大汗をかいてオールを漕いでいる。雄一は以前、世界はほんの一握りの特権階級と、その特権階級の使用人である上流階級と、残り90パーセントの奴隷階級で構成されていると聞いた事があったが、このガレー船は正に世界の縮図であった。
ぼんやりと考えているうちに、オールを漕ぐリズムが狂ったらしい。うなりを上げて鞭が飛び、雄一の体に炸裂した。
「ぎゃあーっ」
雄一は刃物で肉を削ぎ取られる様な激痛に悲鳴を上げ、我に返った。
「ぼやぼやするんじゃないよ!進路が乱れるでしょう!」
女性クルーが大声で叱りつけた。出航した時はそうでもなかったが、今はあちこちで鞭音がした。男奴隷達は、疲労でリズムが合わせられなくなってきたのだ。男奴隷達は全員が汗びっしょりで、それぞれの足元には汗で水溜りが出来ていた。風の届かない蒸し暑い船底でのオール漕ぎは拷問同然で、雄一は疲労で頭が真っ白になり何も考えられず、ただ機械の様にオールを漕ぐだけであった。永遠とも思える灼熱地獄で雄一の意識が遠くなりかけた時、ようやく女性クルーから、
「手を止め、オールを上げ!」
の号令が掛かった。男奴隷達がオールを船底内に引くと、急に船が停まった。港に戻り、接岸したようだ。令嬢達が下船しているのだろう、男奴隷達は船底で待たされた。
一人の男奴隷が女性クルーに、
「お願いです、水を恵んで下さい。喉が渇いて死にそうなんです。」
と哀願したが、返事は鞭の嵐だった。女性クルーは、全身を鞭打たれて息も絶え絶えになっている男奴隷の頭をブーツで踏みにじり、
「男奴隷の分際で思い上がるんじゃないよ!船から降りて、自分を担当する女性看守から黄金水を恵んでもらいなさい!」
と厳しく叱責した。他の男奴隷達は震え上がり、誰も水を要求しなくなった。
ようやく鎖が解かれ、男奴隷達はよろよろと上陸した。ふらつく足取りで上陸した雄一を迎えたのは、亜美と真紀だった。雄一は彼女達の足下に土下座して、お願いした。
「お願い致します。水を恵んで下さい。喉が渇いて死にそうです。」
亜美と真紀は苦笑した。
「ガレー船から降りてきた男奴隷は皆同じ事を言うんだから。しょうがないわね、仰向けにおなり。」
亜美は仰向けになった雄一の顔を跨ぎ、乗馬ズボンとパンティを膝まで下ろして、しゃがみ込んだ。雄一は何を飲まされるか分かっていたが、最早ためらいや屈辱を感じる余裕は無かった。大きく口を開け、噴出される亜美の尿を喉を鳴らして飲んだ。亜美の排尿が終わり、舌で陰部を舐めて後始末した後、真紀が交代した。
「一人分じゃ足りないでしょう。私のも恵んで上げるわ。」
真紀の尿も飲み干して、ようやく喉の渇きを抑えた雄一は二人の足下に土下座し、謝意を述べた。
「亜美様と真紀様の高貴な黄金水をお恵み頂き、真にありがとうございます。」
最初に尿を飲まされた時の態度とは、全く違っていた。雄一は自分が人間として段々壊れていくのを感じた。ふと周りを見渡すと、雄一と同じように女性看守の尿を飲まされる男奴隷が何人もいた。
独房に戻され夕食の残飯を貪った雄一は、疲労のためすぐに眠りについた。夢の中で、雄一は女性の尿の海で溺れていた。

朝になり、コツコツとブーツの足音が聞こえ、亜美と真紀が残飯を持って来た。亜美は犬の様に残飯を貪る雄一を見下し、嬉しそうに告げた。
「朝食が済んだら、すぐに出るわよ。今日もスポーツジムに行ってもらうわ。」
またレイプ被害女性達の嬲り物になるのか…雄一は憂鬱な気分になった。残飯を食べ終わると首輪に革紐を繋がれ、四つん這いでスポーツジムに向かわされた。その途中、雄一は手足を肘と膝の部分で切断されて這っている、正に人間犬にされている男を見て、眼を見開いた。彼は首輪に着けられたリードを手にした女性に、後ろから
「もっと速くお歩き、この豚!」
と罵られ、鞭打たれて、泣きながら這っていた。その男女は確か同じツアーの若いカップルで、デッキで雄一に写真を頼み、仲良さそうに写ったのを覚えていた。亜美が笑いながら説明した。
「あいつはストーカーみたいに女性を束縛し、別れ話を切り出されると暴力を振るう最低の男でね、たまりかねた女性が私達に依頼してきたのよ。なまじ空手の有段者で女性看守に抵抗して少し怪我をさせたから、二度と抵抗出来ないようにお仕置きで手足を切断したの。ついでに歯も全部抜いたから、何の反抗も出来ないわ。」
雄一は灼熱の太陽の下で汗をかいて這っていたが、体が芯から冷えて全身に鳥肌が立った。

スポーツジムに着いて中に入ると、広いフロアの中央に黒いマントで体を覆った女性が一人だけ立っていた。美奈子だった。雄一は思わず声を出した。
「美奈子…」
その途端、亜美から強烈な鞭打ちを背中にもらい、雄一の悲鳴がフロアに響いた。
「下等な男奴隷の分際で高貴な女性を呼び捨てにするなんて、どういうつもり!ちゃんと“美奈子様”とお呼びなさい!」
妻である美奈子の前で亜美に叱り付けられた雄一は、忘れた筈の口惜しさが蘇り、眼に涙がこみ上げてきた。
「男奴隷、立ちなさい!」
亜美は這っていた雄一を立たせると、首輪に着けていた革紐を外した。雄一は五メートル位離れて、美奈子と対じさせられた。美奈子は急にまとっていたマントを脱ぎ捨て、雄一は驚いて眼を丸くした。美奈子は膝まである黒光りするブーツ以外は何も身に着けておらず、全裸で右手に一本鞭を持っていた。形が良く豊かな胸と下半身の濃い繁みが丸見えで、雄一は彼女の裸を見るのが初めてではなかったが、妙に興奮し、胸の鼓動が高まって股間のものが徐々に頭をもたげてきた。亜美は雄一に説明した。
「お前は今から美奈子をねじ伏せて、レイプしなさい。それが出来たら、お前を自由の身にして日本へ帰して上げる。何なら美奈子も連れて帰ってもいいわ。これはお前にとって、最後のチャンスよ。」
雄一は息を呑み、亜美は説明を続けた。
「もちろん美奈子は抵抗するわ。男のお前を相手にするから、ハンデとして鞭を持たせてるの。お前も男なら、鞭しか武器の無い女性に勝つのは簡単よね。それじゃ、始めるわよ。ファイト!」
「美奈子…様」
雄一は愛おしい眼差しで妻である美奈子を見つめ、両手を広げて彼女に近づいた。しかし美奈子が夫である雄一を見つめる眼差しは冷ややかだった。彼女の右手が一閃し、雄一の体に鞭が袈裟懸けに叩きつけられた。
「うぎゃーっ」
雄一は体を日本刀で斬られた様な激痛に悲鳴を上げ、うずくまった。その背中にも鞭が炸裂し、雄一は再び悲鳴を上げて床を転がった。転がって逃げようとする雄一の体に容赦無く鞭の雨が降り、彼の体は瞬く間に赤い筋だらけとなった。
「止めて、止めてくれーっ」
雄一は絶叫し、美奈子は一旦鞭を止めて距離を取った。雄一は鞭痕で引きつる体を無理に動かし、何とか立ち上がった。彼は以前亜美が、
“女性達が全裸になったのは、お前に眼の保養をさせるためじゃなくて、捨て身の覚悟をさせるためよ。”
と言っていたのを思い出した。美奈子が裸なのは、捨て身の覚悟の表れなのだ。雄一は、美奈子が本気で自分を潰そうとしているのが分かった。ひょっとしたら彼女に一片でも愛情が残っているかもしれないという、雄一の淡い期待は完全に消えてしまった。今、目の前にいるのは妻ではなく、乳房を揺らし鞭を振るう夜叉であった。もう彼には、美奈子をレイプして自由の身になるしか道は残されていなかった。
「うおおーっ」
雄一は獣じみた声を上げ、美奈子に向かって突進した。しかし美奈子は横に体を捌き、彼の突進をかわした。避けられた雄一はたたらを踏み、その背中を鞭打たれた。
「ぎゃあーっ」
雄一は焼き鏝を当てられた様な激痛に悲鳴を上げ、体をのけ反らせた。何とか体の向きを変えると、横殴りに脇腹を打たれて衝撃で呼吸が出来なくなり、その場に崩れ落ちた。横になり体をくの字にして、窒息しそうな苦しみに悶え苦しんだ。しばらくして痙攣が治まり、何とか呼吸が出来るようになって立ち上がった。この間は不思議と鞭の攻撃が無かったのだが、それは美奈子の余裕であった。短い間にこれ程鞭の腕が上達するとは、元々才能があったのだろう。雄一が美奈子に近づこうとすると、すかさず鞭打たれ、その激痛で全身の筋肉が硬直して動けなくなる。少し間を置いて動けるようになると、また鞭打たれて全身が硬直する。この繰り返しであった。それでも雄一は、気力で美奈子に突進した。しかし身軽に避けられて、背後から鞭打たれる。何とか向きを変え、美奈子に向かって行こうとすると、両足に鞭が巻き付いて前のめりに倒れてしまった。美奈子は足に巻き付いた鞭を腕の一振りで外すと、倒れた雄一の背中を鞭打った。彼は背をのけ反らせて、悲鳴を上げた。雄一の動きは、美奈子の鞭に完全にコントロールされていた。まるで自分が美奈子の鞭という糸で動かされている操り人形のように思えた。彼は引きつり硬直する体を無理に動かして、立ち上がった。美奈子は雄一が立った瞬間に、彼の股間を鞭打った。
「ぎええーっ」
急所を打たれた雄一は絶叫した。自分のものがちぎり取られたと思った。前屈みになって両手で股間を押さえた雄一の頬を、鞭が横殴りに打った。彼は視界が真っ暗になり床に倒れ、そのまま意識を失った。
 
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