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五分間(手紙外伝) その6 次の朝、雄一は亜美に頭を蹴飛ばされて、目が覚めた。
「いつまで寝てるの!さっさと起きなさい!」
雄一は慌てて飛び起き、亜美の足元にひれ伏し、奴隷の口上を述べた。
「お早うございます。亜美様にわざわざ起こして頂き、申し訳ございません。」
「能書きはいいから、早く出なさい!」
亜美は雄一を急き立て、彼は四つん這いで独房を出た。通路には、先にグリースが塗られたディルドウが取り付けられてある長めの棒を持った真紀が待っていた。真紀は這いつくばっている雄一の後ろに廻り、
「男奴隷、お尻を高くお上げ!」
と命令して、彼の肛門に槍の様にディルドウを突き刺した。
「うわあっ」
雄一は肛門を貫かれる痛みに、思わず悲鳴を上げた。
「男奴隷、ついておいで!」
亜美はどんどん先に進み、真紀は棒を押して雄一を急かした。直腸を掻き回される苦しみに雄一は悶え、尻を上げ、膝を着けずに四つん這いで亜美の後を懸命について行った。建物を出て、どの位歩かされたか分からないが、やがて木や茂みが散在する草原に着いた。そこには金髪で青い目の白人女性、正にWASPと表現するのがぴったりの若い女性が四名、サファリルックで銃の様な物を持って立っていた。亜美は英語で話し始めた。
「お嬢様方、大変お待たせしました。これが本日のゲームに使用する男奴隷です。」
亜美は雄一を指差し、白人女性達は四つん這いで肛門に棒を挿し込まれて喘いでいる雄一を見て、笑い声を上げた。その笑い声が雄一に羞恥心を呼び戻し、彼は恥辱で顔が真っ赤になった。亜美は白人女性達にも理解出来るように、雄一に英語で説明した。
「こちらの方々はドミナント財閥の御令嬢よ。バカンスでこのFEMDOM LANDに遊びにいらしたの。お前は今からこのフィールドを逃げ廻りなさい。三分後にお嬢様方がお前を追ってペイント弾で撃つわ。一時間逃げおおせたら何も無いけど、撃たれたら仕留めた方が酷い罰をお前に与えるの。ペイント弾は色分けしてあるから、どの方がお前を仕留めたか一目で判るわ。いわゆるサバイバルゲームね。言っとくけど、このペイント弾はプロボクサーのパンチ並みの威力があるから、当たったら悶絶するわよ。」
亜美が説明を終えると、真紀が肛門の棒を引き抜いた。
「あんっ」
その刺激に雄一は思わず喘ぎ声を漏らし、女性達は再び笑い声を上げた。
「男奴隷、さっさとお立ち!じゃあ、今から三分よ。レディ、ゴー!」
エミリーはひれ伏している雄一の首に跨った。彼女は結構体重があったが、雄一は何とか立ち上がり、肩車をした。真紀は雄一の股間のものに革紐を結び付け、引っ張って先導した。その滑稽な姿に他の令嬢達は指差して笑い、雄一は屈辱のあまり体を震わせ涙をこぼした。一行は歩いて、令嬢達が宿泊しているホテルに向かった。歩きながら令嬢達は、恐ろしい会話をした。
「次はペイント弾じゃなくて、本物の銃でしたいわね。」
「それも悪くないけど、流れ弾が他の女性に当たったら危険よ。ペイント弾なら安全だわ。」
彼女達は男奴隷の命を、何とも思っていない様だった。
「ところでイラクとアフガニスタンは片付いたけど、次は何処にするのかしら?」
「お祖母様に聞かないと分からないわ。どちらにしてもイスラム圏でしょう。」
「そうね、イスラム圏の男達は男尊女卑がひど過ぎるから、アメリカの男性至上主義の目障りな男達を兵士で送り込んで、お互いに間引きさせるでしょうね。」
「紛争が起こればドミナント財閥の利益にもなるし。」
雄一は令嬢達の会話を聞いて、愕然とした。アメリカはテロ事件を機に、アラブ等のイスラム圏に積極的に介入して紛争を起こしてきたが、それは女性にとって邪魔な男達を互いに殺し合わせて数を減らし、兵器と石油を消費させて莫大な利益を得るための、ドミナント財閥の差し金だったとは…ひょっとしてテロ事件もドミナント財閥が黒幕だったかもしれない。世界はドミナント財閥の女性当主の手の平で、踊っているだけなのだ。世界の男は既に、女性の手に命運を握られていたのだった。
令嬢達をホテルに送った後、亜美と真紀は雄一を独房に引っ張っていった。独房で一人になった雄一は、今後の事を考えて暗い気持ちになった。
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