------------------------------------------------
◆namelessさんからのご投稿
------------------------------------------------

                             五分間(手紙外伝) その6
 
次の朝、雄一は亜美に頭を蹴飛ばされて、目が覚めた。
「いつまで寝てるの!さっさと起きなさい!」
雄一は慌てて飛び起き、亜美の足元にひれ伏し、奴隷の口上を述べた。
「お早うございます。亜美様にわざわざ起こして頂き、申し訳ございません。」
「能書きはいいから、早く出なさい!」
亜美は雄一を急き立て、彼は四つん這いで独房を出た。通路には、先にグリースが塗られたディルドウが取り付けられてある長めの棒を持った真紀が待っていた。真紀は這いつくばっている雄一の後ろに廻り、
「男奴隷、お尻を高くお上げ!」
と命令して、彼の肛門に槍の様にディルドウを突き刺した。
「うわあっ」
雄一は肛門を貫かれる痛みに、思わず悲鳴を上げた。
「男奴隷、ついておいで!」
亜美はどんどん先に進み、真紀は棒を押して雄一を急かした。直腸を掻き回される苦しみに雄一は悶え、尻を上げ、膝を着けずに四つん這いで亜美の後を懸命について行った。建物を出て、どの位歩かされたか分からないが、やがて木や茂みが散在する草原に着いた。そこには金髪で青い目の白人女性、正にWASPと表現するのがぴったりの若い女性が四名、サファリルックで銃の様な物を持って立っていた。亜美は英語で話し始めた。
「お嬢様方、大変お待たせしました。これが本日のゲームに使用する男奴隷です。」
亜美は雄一を指差し、白人女性達は四つん這いで肛門に棒を挿し込まれて喘いでいる雄一を見て、笑い声を上げた。その笑い声が雄一に羞恥心を呼び戻し、彼は恥辱で顔が真っ赤になった。亜美は白人女性達にも理解出来るように、雄一に英語で説明した。
「こちらの方々はドミナント財閥の御令嬢よ。バカンスでこのFEMDOM LANDに遊びにいらしたの。お前は今からこのフィールドを逃げ廻りなさい。三分後にお嬢様方がお前を追ってペイント弾で撃つわ。一時間逃げおおせたら何も無いけど、撃たれたら仕留めた方が酷い罰をお前に与えるの。ペイント弾は色分けしてあるから、どの方がお前を仕留めたか一目で判るわ。いわゆるサバイバルゲームね。言っとくけど、このペイント弾はプロボクサーのパンチ並みの威力があるから、当たったら悶絶するわよ。」
亜美が説明を終えると、真紀が肛門の棒を引き抜いた。
「あんっ」
その刺激に雄一は思わず喘ぎ声を漏らし、女性達は再び笑い声を上げた。
「男奴隷、さっさとお立ち!じゃあ、今から三分よ。レディ、ゴー!」
亜美の掛け声に、雄一は慌てて走り出した。心臓が破裂するんじゃないかと思う位に必死に走り、手頃な茂みに身を潜め、ぜいぜいと荒い息をした。早く一時間経ってくれと切実に願った。ようやく呼吸が普通に戻った頃、近くで草を踏みつける音が聞こえた。雄一は怯え、身を屈め息を殺した。しかし身を屈めた時、頭が枝に当たって音を出してしまった。足音が茂み近くで止まった。
「そこね!」
声と同時にペイント弾が発射され、茂みを突きぬけ、雄一の顔をかすめた。
「ひいっ」
雄一は悲鳴を上げて茂みから飛び出し、走って逃げた。
「畜生、待てーっ!」
セレブとは思えない下品な言葉を口にして、令嬢は銃にペイント弾を装填した。ゲーム性を高めるため、銃は単発式になっていた。雄一は草をかき分け、小枝を折り、必死に走った。体中が擦り傷だらけとなったが、そんな事に構っておれなかった。広い場所に出たところで30メートル離れて、他の令嬢とばったり出会った。彼女が銃を向け発射したのと、雄一がしゃがんだのは殆ど同時で、頭上をぎりぎりにペイント弾が通過した。令嬢が罵り声を上げながら次弾を装填している間に、雄一は立ち上がって走って逃げた。木立ちのある所まで走ると、木の陰から別の令嬢が姿を現した。雄一は慌てて踵を返して逃げ、令嬢が銃を向けた。撃たれる…と思った瞬間、草に足を取られ、前のめりに転倒してしまった。ペイント弾は雄一の体の上を通過し、偶然にも避ける事が出来た。彼は急いで立ち上がると、全力で走り始めた。背後から令嬢の罵声が聞こえた。雄一は息が切れ、木の陰で座り込んだ。もう自分がどれ位走り回ったのか、何分経過したのか、全く分からなくなっていた。令嬢達にはお遊びのサバイバルゲームだろうが、雄一にとってはグレートハンティング、正に人間狩りであった。彼は自分の人間どころか動物以下の今までの境遇を振り返り、情けなくて涙がにじんだ。そろそろ移動しようと雄一が立ち上がった時に、至近距離で令嬢の一人に出くわした。銃口が向けられ、彼は身動きも出来ず、みぞおちにペイント弾が打ち込まれた。
「ぐええっ」
雄一は重い砂袋を高速で叩きつけられた様な衝撃を受け、体をくの字に曲げ、吐く様な呻き声を上げて倒れた。腹に赤い液体がべっとりと付着し、一瞬出血したのかと錯覚した。雄一を撃った令嬢は大喜びで、声を上げて他の令嬢達を呼んだ。
「見て、私が仕とめたのよ!」
集まって来た他の令嬢達は、がっかりした声を上げた。
「あーあ、エミリーに賭けの1000ドルを取られちゃったわ。」
「もう少しで私が仕とめられたのに、残念よ。」
「この男奴隷は結構素早かったからね。」
雄一は地面に横倒しになって体を丸め、両手で腹を押さえ、腹部に広がる痛みに苦しんでいた。令嬢の一人が彼を蹴り、叱りつけた。
「いつまでも寝てないで、這ってスタート地点までお戻り!」
雄一は痛みに耐え、のろのろと四つん這いになり、先に歩き出した令嬢の後をついて行った。雄一の後ろについた他の令嬢が、彼を嘲笑う。
「それにしても、男の這う姿は見苦しいわね。後ろから股にぶら下がっているものが、ぶらぶら揺れているのが丸見えで醜悪だわ。」
彼女の蔑みに、雄一は恥ずかしさと口惜しさで顔が赤くなり、体が震えた。スタート地点は意外に近かった。逃げているうちに方向感覚が無くなって、同じ所を廻っていた様だ。亜美と真紀が一行を迎えた。
「お帰りなさいませ。赤色ですからエミリー様がお仕とめになられたんですね。おめでとうございます。この男奴隷をどの様になさいますか?」
雄一は恐怖で、全身に鳥肌が立った。しかし意外な答えが返ってきた。
「そうね、鞭で一回打つだけでいいわ。鞭を貸して下さる?」
亜美はエミリーに自分の鞭を手渡した。雄一は内心ほっとした。どれ程の酷い目に遭わされるかと怯えていたが、鞭で一発打たれるだけなら、ありがたかった。鞭を手にしたエミリーは、雄一に命令した。
「男奴隷、後ろを向いて四つん這いにおなり。それから頭を地面に着けて、お尻を高く上げて、足を開きなさい。」
雄一が命令された通りの屈辱的なポーズを取ると、令嬢達から笑い声が上がった。
「男がお尻を高く上げてるのは、本当に醜いわね。股にぶら下がっているものが丸見えで、見てる方が恥ずかしいわ。自分は恥ずかしいと思わないのかしら?」
「下等な男奴隷だから、恥ずかしくないわよ。逆に見て欲しいのよ。」
令嬢達に蔑まれ、雄一は恥辱で顔が真っ赤になった。早く一発鞭打ってもらい、終わらせて欲しかった。エミリーが鞭を構えて、雄一に命じた。
「男奴隷、動くんじゃないよ。じゃあ、打つわよ。」
鞭が風を切り、真っ直ぐ振り下ろされ、雄一の肛門を直撃した。
「ぎえぇーっ」
雄一は尻が裂けて肛門から溶岩を流し込まれた様な凄まじい激痛に、獣じみた声で喚き、両手で尻を押さえ、のた打ち回って悶え苦しんだ。エミリーは雄一が悶絶する姿を、楽しそうに見ていた。亜美が賞賛の声を上げた。
「お見事です、エミリー様。たった一回の鞭打ちで男奴隷を思い知らせるなんて、素晴らしい鞭捌きですわ。」
エミリーは笑いながら、少し得意げに亜美に説明した。
「昔のアメリカ南部では、黒人奴隷の懲罰は鞭打ちがメインだったわ。その中でも神経が集中している肛門を鞭打つのは絞首刑の次に厳しい罰で、どんな屈強な黒人男奴隷でも、のた打ち回って苦しんだのよ。打たれた後は括約筋が麻痺して、しばらくたれ流しになった黒人奴隷も多かったらしいわ。中には括約筋が断裂して、生涯たれ流しになった黒人奴隷もいたそうよ。」
雄一は横になって丸くなり、両手で肛門を押さえて下半身全体に響いている痛みに涙を流して苦しみながら、エミリーの話を聞いて背筋が寒くなった。彼女は話を続けた。
「まあ今回は賭けに勝たせてくれたから、かなり手加減して打って上げたのよ。もし私が本気で打ったら、括約筋が断裂してショック死したでしょうね。」
あれで手加減していたとは…雄一は心底震え上がった。亜美が令嬢達に尋ねた。
「ところで午後からの御予定は、如何なさいますか?」
エミリーは亜美に鞭を返しながら答えた。
「昼からは海に出ようと思ってるの。船の用意をお願いね。」
「かしこまりました。」
それから令嬢達と亜美と真紀は、島の運営状況について話した。話が終わると、亜美は雄一に向き直り、鞭を鳴らして命令した。
「いつまで横になっているの!早く馬になって、エミリー様にお乗り頂きなさい!」
「は、はい、ただいま。」
雄一は肛門の痛みに耐えて体を動かし、エミリーの足下にひれ伏して願い出た。
「エミリー様、私を馬に御使い下さいませ。」
「あら、そう。四つん這いじゃ遅くなるから、肩車式にして頂戴。」
エミリーはひれ伏している雄一の首に跨った。彼女は結構体重があったが、雄一は何とか立ち上がり、肩車をした。真紀は雄一の股間のものに革紐を結び付け、引っ張って先導した。その滑稽な姿に他の令嬢達は指差して笑い、雄一は屈辱のあまり体を震わせ涙をこぼした。一行は歩いて、令嬢達が宿泊しているホテルに向かった。歩きながら令嬢達は、恐ろしい会話をした。
「次はペイント弾じゃなくて、本物の銃でしたいわね。」
「それも悪くないけど、流れ弾が他の女性に当たったら危険よ。ペイント弾なら安全だわ。」
彼女達は男奴隷の命を、何とも思っていない様だった。
「ところでイラクとアフガニスタンは片付いたけど、次は何処にするのかしら?」
「お祖母様に聞かないと分からないわ。どちらにしてもイスラム圏でしょう。」
「そうね、イスラム圏の男達は男尊女卑がひど過ぎるから、アメリカの男性至上主義の目障りな男達を兵士で送り込んで、お互いに間引きさせるでしょうね。」
「紛争が起こればドミナント財閥の利益にもなるし。」
雄一は令嬢達の会話を聞いて、愕然とした。アメリカはテロ事件を機に、アラブ等のイスラム圏に積極的に介入して紛争を起こしてきたが、それは女性にとって邪魔な男達を互いに殺し合わせて数を減らし、兵器と石油を消費させて莫大な利益を得るための、ドミナント財閥の差し金だったとは…ひょっとしてテロ事件もドミナント財閥が黒幕だったかもしれない。世界はドミナント財閥の女性当主の手の平で、踊っているだけなのだ。世界の男は既に、女性の手に命運を握られていたのだった。
令嬢達をホテルに送った後、亜美と真紀は雄一を独房に引っ張っていった。独房で一人になった雄一は、今後の事を考えて暗い気持ちになった。 
その5へ       その7へ
EROTIC BOOTS
クリックするとDUDAダウンロードサイトに飛びます
ダウンロード 価格  3,900円