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◆namelessさんからのご投稿
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                             五分間(手紙外伝) その5
 
スポーツジムから出された雄一は、帰りも行きと同じ様に後ろ手錠で股間のものに結び付けられた革紐を引張られ、肛門の痛みに耐えながら、打撲を負った足を引きずり歩いて行った。途中、すれ違った人間馬車を見て、雄一は目を見開いた。一人乗り用の人力車に似た馬車に座っている初老の婦人が、全裸で後ろ手に馬車に結束されている初老の男を鞭打ちながら、
「もっと早く走れ、男奴隷!」
と怒鳴っていた。全身が鞭痕だらけの初老の男は、
「ああ、お許しを、どうかお許しを…」
と泣き声で許しを請いながら、馬車を引いている。彼らは船で雄一に話し掛けてきた、仲睦まじい老夫婦だった。雄一の視線に気づいた亜美が笑いながら説明した。
「あの男は外面はいいんだけど、家の中では度を越した亭主関白で、いつも奥さんに手を上げてたそうなの。奥さんは亭主の定年を機に熟年離婚するつもりだったんだけど、女権王国の話を聞いて私達に亭主の調教を依頼したのよ。あの男は最初偉そうに反抗したけど鞭でちょっと撫でてやったら、すぐ屈服したわ。今、奥さんは三十五年分の恨みを晴らしているところよ。ツアーに参加した他の男達も、一緒だった女性達から似た様な目に遭わされてるわ。」
あんなに仲が良さそうだったのに…亭主を残酷な目に遭わせる事をおくびにも出さず、仲睦まじい夫婦を演じていた婦人の女の性に雄一は慄然とした。
独房に戻り、後ろ手錠と股間の革紐を解かれた雄一は、急に目が眩むような往復ビンタを受けた。
「連れて帰って上げたのに、お礼も言えないの!」
亜美の叱責に雄一は慌てて土下座し、謝意を述べた。
「亜美様、私を連れて帰って下さり、ありがとうございます。」
亜美は雄一の頭をブーツで踏みにじりながら、厳しく注意した。
「下等な男奴隷が私達高貴な女性の手を煩わせた時は、いつもそうやってお礼を言うんだよ。分かったかい!」
雄一は口惜しさに涙を浮かべ、震え声で答えた。
「はい…身に染みて分かりました、亜美様…」
真紀が残飯入りのボウルを彼の前に置いた。
「さっさとお食べ!昼からも働いてもらうからね!」
雄一は残飯に顔を突っ込み、犬の様に貪り始めた。二人の女性看守は、彼が残飯を食べ終えたのを確認して、ボウルを持って出て行った。残された雄一は床に横たわった。全身の打撲で体が引きつり、少し動いただけで痛みが走った。肛門の痛みもあり、この状態で午後から何をさせられるのか、考えただけで気が滅入った。そのうちに瞼が重くなり、眠りに落ちた。
一時間後、亜美が雄一の頭を蹴飛ばして起こした。
「いつまで寝てるの!さっさと起きなさい!」
亜美に叱り付けられ、雄一は慌てて起き、ひれ伏した。
「亜美様、起こして下さり、ありがとうございます。」
雄一が礼を述べると、亜美は満足そうに微笑んだ。
「少しは物言いを覚えたようね。じゃ、行くわよ。」
真紀が革紐を手に近づいて来た。雄一は、また自分のものに結び付けられるのかと怯えたが、今度は首輪に着けられた。そして四つん這いで独房を出された。四つん這いと言っても膝を着く事は許されず、手のひらと足裏だけを地に着けて歩くように命じられた。自然と腰が高くなり、尻を振って進む姿となる。
「お前、自分がどれ程みっともない格好で歩いているか、分かるかしら?お尻の穴が丸見えで、股のものをぶらぶらさせながら歩いてるのよ。恥ずかしくない?」
後ろを歩く亜美が嘲笑い、雄一は恥辱で顔が赤くなり、目の奥が熱くなった。しばらく真紀に引張られ、色々な種類の馬車が置かれている所についた。そこには六名の女性達がいた。雄一は二人乗り用の馬車の前まで引張られた。
「男奴隷、立って手を後ろにお回し!」
亜美に命令され、雄一は後ろ手に拘束されて馬車に結束された。真紀が首輪から革紐を外し、彼の顔に手綱付の口枷を嵌めて靴を履かせた。その馬車に亜美が乗り込み手綱を握ると、他の女性を呼んだ。
「では、淑子様からどうぞ。」
淑子と呼ばれた中年女性が亜美の隣に座った。雄一はその女性に見覚えがあった。確か同じツアーに夫婦で参加していた女性だった。亜美は雄一に鞭を振るった。
「男奴隷、さっさと出発おし!」
雄一の背中に鞭が炸裂し、焼け付く様な激痛に彼は慌てて前に進み始めた。しかし女性二人分の体重と馬車の重量で150キロは軽く超えているため、なかなか速度は出なかった。それでも雄一は鞭を恐れ、懸命に足を動かした。
南国の太陽は容赦無く彼の肌を焼き、アスファルト舗装された道路からの照り返しもきつかった。靴が無ければ足裏を火傷して、まともに歩けなかっただろう。雄一の体から直ぐに大粒の汗が吹き出た。雄一の苦しみとは裏腹に、亜美と淑子は今回のツアーについて楽しそうに話している。
「…それで淑子様、女権王国の御感想はいかがですか?」
「素晴らしいわ!なんでもっと早くこの島の事を知らなかったのかしら。私が事業で成功してるからといって、ろくに働きもしない女癖の悪いヒモ同然の亭主を躾けて頂けるなんて、本当に感謝してるわ。」
「畏れ入ります。三週間もあれば完全な男奴隷になって、日本に連れ帰っても大丈夫ですよ。」
亜美の言葉は雄一に一瞬希望を持たせた。
(完全な奴隷になった振りをすれば、日本に帰れるかもしれない。)
しかし続いた会話は、彼の希望を打ち砕いた。
「あんな奴、連れ帰るつもりは無いわよ。ここに滞在する間、気が狂うまで虐めてやって、そのまま置いて帰るわ。」
「そうですね。今だかつて、男奴隷を国へ連れ帰った方はいらっしゃいませんもの。」
雄一は絶望で目の前が真っ暗になり、足の動きが鈍くなった。すかさず亜美の鞭が一閃して雄一の体に絡み付き、肉が切り裂かれそうな激痛を与えた。口枷の間から悲鳴が漏れた。
「男奴隷、さぼるんじゃないよ!もっと速くお走り!」
雄一は亜美の叱責に、一生懸命足を動かした。淑子が面白そうに亜美に頼んだ。
「ねえ、私にも鞭を貸して下さらない?」
亜美は微笑んで淑子に鞭を手渡した。
「どうぞ、淑子様。御遠慮なさらずに。」
鞭を受け取った淑子は、大喜びで振り回した。
「男奴隷め、もっと速く走るんだよ!お前なんか、くたばっておしまい!」
彼女は上品な婦人の仮面をかなぐり捨て、雄一に罵声と鞭を浴びせた。次々と繰り出される鞭に雄一の体は見る間に赤い筋で覆われた。彼は口枷のため慈悲を請う事も出来ず、悲鳴を漏らすだけだった。さすがに雄一が壊れてしまうと判断し、亜美は淑子を止めた。
「淑子様、もうそれ位で。他のお客様がまだお乗りになっておりませんし。」
淑子は鞭を止め、恥ずかしそうに亜美に返した。
「あら、ごめんなさい。つい興奮してしまって…」
「いえ、初めて鞭をお使いになる方は、皆様同じですよ。明日は廃棄用の男奴隷を叩き台にした鞭打ちの講習会がありますが、参加なさいますか?」
「もちろん参加させて頂くわ。もう明日が待ちきれない!」
淑子は女子高生の様にはしゃいで答えた。亜美は笑顔で手綱を引き、雄一に向きを変えさせて元の場所に向かわせた。元の場所に戻ると乗客が交代した。出発する前に真紀が雄一の口枷を外し、声を掛けた。
「男奴隷、何か言いたそうね。言ってごらん。」
汗びっしょりの雄一は、真紀に哀願した。
「喉が渇いて死にそうです。何か飲み物を恵んで下さい。」
彼の哀願に対する真紀の返事は、強烈な往復ビンタだった。
「ひいっ」
彼は思わず悲鳴を漏らした。
「男奴隷の分際で、私達と同じ物が飲める訳無いでしょう!少しは分をわきまえなさい!」
真紀は厳しくりつけると、再び雄一に口枷を嵌めた。亜美が鞭を振って、出発を促した。雄一は泣く泣く馬車を引いた。灼熱の太陽が容赦無く、彼の体から水分を奪っていった。馬車の座席では亜美と女性客が冷たいドリンクを飲みながら、楽しげに話している。正に天国と地獄だった。そのドリンクを一口だけでも恵んで欲しかった。鞭に励まされ長い距離を走り、ふらつく足どりで元の場所に戻ると乗客が交代した。真紀が再び雄一の口枷を外して、尋ねた。
「男奴隷、まだ何か言う事ある?」
雄一は平手打ち覚悟で、息も絶え絶えに哀願した。
「お願いです。水を飲ませて下さい。死にそうです。」
真紀は嘲笑った。
「そうね、お客様を全て乗せたら、何か飲ませてあげるわよ。」
乗せてない客はまだ四名も残っている。とても身が持ちそうにない。雄一は悲鳴の様な声で哀願した。
「そんな、死んでしまいます。後生ですから、一口だけでも水を飲ませて下さい。」
真紀は邪悪な笑みを浮かべ、残酷な提案をした。
「それ程頼むなら、そうね…水は駄目だけど、私のおしっこなら飲ませて上げるわ。」
あまりの言葉に雄一は顔色を変え、首を横に振った。
「そんな、おしっこなんて飲めません。お願いですから、水を飲ませて下さい。」
「そうよね、お前も男だから女のおしっこなんて、とても飲めないわよね。人間だったら、おしっこなんて飲める筈無いものね。じゃあ、お客様を全て乗せるまで我慢おし!」
真紀は嬉しそうに言うと、雄一に口枷を嵌めた。亜美が鞭を振るい、雄一を急き立てた。
「まだ十分余裕が有るみたいね。さっさとお走り!」
雄一は鞭の痛みに耐えられず、満身創痍で脱水症状寸前の体を気力で動かした。真紀は残っている女性客達に冷えたビールを振舞い、声を掛けた。
「あの男奴隷は戻ってきたら皆様にもお願いするでしょうから、よろしければ恵んで上げて下さい。」
真紀の意を察した女性客達は暑かったせいもあり、ビールをがぶ飲みした。馬車の上でも、亜美が女性客にビールを勧めていた。しばらくして戻ってきた雄一は顔色が悪く、脱水症状と熱射病の一歩手前の様だった。雄一はもう自分の体に水分が残っているとは、信じられなかった。真紀が雄一の口枷を外した。
「男奴隷、何か言いたい事ある?」
雄一はくぐもった声で答えた。
「…飲ませて下さい。お願いします。」
真紀はからかう調子で聞き返した。
「何を飲ませて欲しいの?はっきり言わないと聞こえないわ。」
雄一は泣きそうな声で、再度答えた。
「お、おしっこを飲ませて下さい。お願いします。」
女性達はどっと笑った。
「信じられない!おしっこが飲みたいんだって!」
「女のおしっこを飲みたがるなんて、この男は変態よ!」
女性達の侮蔑の言葉が雄一の胸を抉り、深く傷つけた。雄一は屈辱のあまり膝を着き顔を赤くして体を震わせ、地面に涙をこぼした。水分が完全に無くなったと思った自分の体から涙が出たのが、不思議だった。真紀は跪いている雄一の髪を掴み、数回の凄まじい平手打ちをした。雄一の悲鳴が上がった。
「ひいいっ」
「何よ、おしっこなんか飲めないと、言い切ったくせに!大体、人間だったらおしっこなんて飲める筈無いでしょう。お前は人間じゃないの?人間を辞めて便器になるつもりなの?」
雄一は頬を赤く腫らし、消え入りそうな声で哀願した。
「死にそうなんです。お願いです、おしっこを飲ませて下さい。」
真紀はまだ許さなかった。
「おしっこを飲ませてなんて、お前はもう人間じゃないわ。もし人間なら、潔く渇き死にしなさいよ。それも出来ないの!」
「そんな…許して下さい。」
雄一は泣き声で許しを請うたが、真紀は容赦無く彼を追い詰めた。
「それなら“私は人間じゃありません。最低の変態で、女性の便器です。”と言いなさいよ。自分でそう認めたら、おしっこを恵んで上げるわ。」
雄一はつっかえながらも、泣き声で復唱して哀願した。
「わ、私は…人間じゃ…ありません…最低の変態で…女性の…便器です…お願いです、おしっこを恵んで下さい。」
周囲の女性達が囃し立てた。
「こいつ、自分で自分の事を便器だって!」
「人間として最低限の尊厳も捨てるなんて、本物の変態よ!」
「もうこいつは人間じゃないわ、便器よ、便器!」
雄一は耳を塞ぎたかったが後ろ手に拘束されていては、それすらも出来なかった。真紀は後ろ手の拘束はそのままにして、雄一を馬車から外した。
「変態の男奴隷、仰向けにおなり!」
真紀の命令に、雄一は不自由な体をくねらせ、仰向けになった。真紀は雄一の顔に跨って立ち、カチャカチャと音を立ててベルトを外した。彼の耳にその金属音がやけに響いた。真紀は乗馬ズボンとパンティを膝まで引き下ろすと、雄一の顔にしゃがみ込んだ。彼女も昂ぶっているのか陰唇が赤く充血し、めくれていた。普通の男なら興奮する眺めだが、今の雄一にその余裕が有る筈も無かった。
「お前みたいな下等な男奴隷が高貴な女性の黄金水を恵んでもらえるなんて、贅沢が過ぎる位よ。大きく口をお開け!一滴もこぼすんじゃないよ!」
真紀が雄一の顔を見据えて命じた瞬間、陰唇がぶるっと震えて黄色い奔流が噴き出し、彼の顔面を打った。雄一は慌てて奔流の方向に大きく開いた口を合わせ、流れ込んでくる尿を喉を鳴らして飲んだ。大量の汗を流したために脱水症状寸前で、塩分も不足していた雄一の体に、真紀の尿は美味しく感じられた。
「きゃーっ、本当におしっこを飲んでるわ!よく飲めるわね。」
「この男奴隷は本物の変態だから、おしっこが飲めるのよ。」
「最低よね。やっぱり人間じゃないわ。」
周囲の女性達の侮蔑の声が、雄一の頭の中で反響した。真紀は放尿を終えると雄一の髪を掴み引き上げて、彼の口を陰部に押し付けた。
「ぼやぼやしないで、お前の舌で後始末おし!」
雄一は舌を伸ばし、真紀の陰部をぺろぺろ舐めた。この時、初めて尿独特のアンモニア臭に気づき、知らず涙が流れた。真紀が離れると、次は亜美が雄一に跨った。
「真紀のだけじゃ、足りないでしょう。私の黄金水も恵んであげるわ。」
亜美も真紀と同じ様に尿を雄一の口に流し込み、舌で後始末させた。亜美は乗馬ズボンを引き上げながら、興味津々で見物していた周囲の女性客に声を掛けた。
「皆様の中でこの人間便器を御使用されたい方は、いらっしゃいませんか?」
六名の女性客は全員手を挙げた。
「それでは淑子様から、どうぞ。」
最初に馬車に乗った中年女性が雄一の顔に跨り、パンティを膝まで下ろして夏物のワンピースを捲くり上げ、しゃがみ込んだ。普通なら同性にすら放尿するのを見られるのを恥ずかしがるのだろうが、群集心理なのか、雄一を既に人間と見なしていないためか、何の恥じらいもためらいも無かった。それから雄一は六名全員の女性客の尿を飲まされたのだが、量が多すぎて途中で胃が限界となり吐いてしまった。自分の尿を吐かれた女性客は、
「私のだけが飲めないの!私のおしっこがそんなに汚いの!」
と烈火の如く怒り、亜美から手渡された鞭で雄一をめった打ちにした。さすがに危険を感じた亜美が、途中で女性客の鞭打ちを止めさせた。雄一はその女性客に許しを請うため、膝でにじり寄ったところ、
「汚い口を近づけないでよ、この変態!」
と罵られ、顔を蹴り飛ばされて地面に転がってしまった。そして最後の女性客に尿を飲まされた時、雄一も異常な精神状態になって昂ぶってしまったのか、股間のものが硬く屹立してしまったのだ。それを見た女性達は口々に、
「見てよ、こいつ。おしっこを飲まされて、興奮してるわ!」
「やっぱり本物の変態だったのよ。この豚!」
「この男奴隷は、女のおしっこを飲むのが好きなのよ。最低ね!」
と罵った。最後の女性客の後始末を終えると、亜美は雄一を膝立ちにさせ、後ろ手の拘束を解いた。
「ふふふ、あそこが大きく硬くなってるじゃないの。」
亜美に指摘され、急に恥ずかしくなった雄一は両手で股間のものを隠そうとした。だが大きく膨れたものは手からはみ出してしまった。亜美は嘲笑った。
「女のおしっこを飲んで興奮するなんて、最低の変態奴隷ね。丁度いいわ。皆様にお前のオナニーを見て頂きなさい!」
あまりに酷い命令に、雄一は体が震えた。しかし彼に抗う気力は残っていなかった。雄一は右手で屹立したものを握ると、ゆっくりしごき始めた。亜美は更に彼を追い込んだ。
「男奴隷、“私は女のおしっこを飲んでオナニーする最低の変態です。”と言いながらしなさい!」
雄一は泣きそうな声で復唱した。
「私は女のおしっこを飲みながらオナニーする最低の変態です…」
周囲の女性達は彼のものを指差し、罵倒した。
「よく人前でオナニー出来るわね、この変態奴隷!」
「それも、おしっこを飲んでオナニーするなんて、最低!」
「やっぱり人間じゃないわ、変態便器よ!」
彼女達の罵声は雄一の精神を破壊する位に彼を傷つけたが、彼のものは更に大きく硬くなり、間もなく果ててしまった。射精した瞬間、体中の力も全て放出した気分になり、両手を地に着け、がっくりとうなだれてしまった。しかし雄一に落ち込ませる余裕を与える程、亜美は優しくはなかった。再度彼を後ろ手に拘束し、馬車に結束した。
「まだお客様を三名乗せてないでしょう。水分補給も済んだし、気合入れて走るのよ!」
こうして雄一は南国の焼け付く様な太陽の下で、延々と馬車を引かされたのだった。
 
 
夜、雄一は独房で横たわったまま、動けなかった。午前中は殴られ蹴られ、肛門を犯され、午後は鞭打たれながら炎天下で馬車を引かされ、尿を飲まされ、女性達の前でオナニーまでさせられたのだ。彼の体は打撲に鞭痕、それにひどい日焼けで満身創痍という言葉がぴったりだった。それに精神もズタズタにされ、気力を失い、痴呆の様に口を半開きにしていた。雄一には人間がたったの二日間でこれ程ぼろぼろにされるとは、想像もつかなかった。明日からどういう目に遭わされるのか、考えるだけで気が遠くなりそうだった。
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