「妹マゾ」
私は二十一歳の国立大学の学生です。現在東京で一人暮らしをしています。 東海地方にある比較的裕福な家で育ちました。そして小学校卒業を機に英国に留学しました。現在の退廃した中学校では何も学べないという父親の薦めからでした。日本で言う中学・高校の6年間を向こうで学び帰ってきて大学の試験を受けて合格したのでした。 親が大学の沿線の駅にマンションを借りてくれてそこに一人暮らしをしていました。 実は私には妹がいます。亜理紗という六つ違いの十五歳の中学生です。私が留学した時にはまだ6歳の女の子でしたが私によくなついていて、私もとてもかわいがっていました。 しかしこの九年間の間彼女と顔を合わせたのはほんの二回だけで、それも、まだ小学生の時だったのです。 両親はしばしば英国に訪れてくれたり、東京へも来てくれていたのですが何故か亜理紗は一緒に来たがらなかったそうです。 ところが今年の春休みに母から連絡があり、亜理紗が東京見物をするので1週間泊めて欲しいという事だったのです。 もちろん部屋も余っているので問題なくOKしました。 しかし、電話を切ってから私は落ち着きがなくなりました。私の性癖(マゾ)を証拠づける雑誌やDVDなどがその部屋に隠してあったからです。急いでそれらを自分の勉強部屋に運びダンボールに入れて封印しました。 それに妹とはいえ十五才の女の子・・と一緒に暮らす事に不安というか妙に昂ぶっていました。なにせしばらくぶりに顔を合わせるのです。
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