第1章
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第2章
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第1章 牡奴隷への転落

その1

同じ時間を過ごしていながら全く違った世界があるといいます。それは私たちの住む次元とは違った世界・・・・
そう、もう一つの次元での出来事なのです。
次元は違っても生きる人・土地・などは変わっていません。ただ少し生き方や法律がが違っていたのです。
そしてもう一つこの世界に住む女性はすべてS気質を持ち合わせていたのです。

「被告人を終身牡奴隷刑に処する!」
女性裁判官の無感情の声が私を絶句させた。
「なんでこんな事に・・・うそだ・・・こんな・・・・あああ」
私はその場に泣き崩れた。

話を前に戻すと
私の名前は田辺 一樹、46歳、23歳の時女性向け下着メーカーを立ち上げ今はその経営者として社員150人の頂点に立っている人間だ。仕事一筋で20年がんばってきたが3年前、三浦奈津美という29歳の女性と結婚した。
彼女は銀座の高級クラブのホステスで美貌と抜群の脚線美で客を魅了していた。私も彼女目当てに何度もお店に足を運びデートに誘い出してはいろいろな物をプレゼントしたりして彼女の気を引いた。
その甲斐もあって彼女と結婚する事ができたのかもしれない。しかしその時彼女が言った言葉が。
「私、わがままな女なの。後悔するかもしれないわよ」
この言葉の意味も分からず当時は笑って受け流していた。

新婚1年目は夢のように通り過ぎて行ったが、最初から彼女は家の仕事は一切せず、すべてメイド任せだった。
2年目彼女の浪費癖が始まった。ホステス時代から派手好きだったがそれに輪をかけたようなお金の使いっぷりに私は狼狽した。いくら社長といっても稼ぐお金には限度がある、それを見かねて意見をしたところ彼女は無表情で私をにらみ付けて言った。
「私、わがままだって言ったわよね。それでもいいって言ったから結婚してあげたのよ。」
「それはそうだけど・・・」
「いいわ、もう。わかったわよ。おとなしくしていればいいんでしょう」
そう言ってプイっと出ていってしまった。
それから1年は何とか関係をごまかしながら過ごしてきたが3年目彼女が浮気をしているようだったので、私は調査会社を使って調べた結果彼女が何人もの男性とホテルに入って行く写真を見せられた。
さすがに私も腹を立てて写真を見せて彼女を追い込んだ。
「奈津美!どういうことなんだ、これは?」
「別に?」
「別にってホテルに行ってるじゃないか?」
「行ったわよ。でもSEXしたわけじゃないわよ」
「そんな事誰が信じるんだ、バカにするな!」
「信じないならそれでいいんじゃない・・」
そして彼女はタバコを吸い始める。
私は頭に血が上り彼女のタバコをはたき落とした。
「何すんのよ!」
彼女は飲んでいたコーヒーを私の顔に浴びせた」
私はさらに頭にきてテーブルの上にあったアイスピックを彼女に突きつけた。彼女は逃げ出して私はその後を追う。それを見たメイドの高木典子が止めに入ったその瞬間、私は足がもつれ倒れこんだ。そしてそのアイスピックが典子の心臓を貫いてしまったのだった。彼女は数秒後に息絶えた・・・。
私は気が動転してその場に倒れこんだが、奈津美は典子の死を確認すると冷めた顔で私を見た。
「おしまいね。もう・・・」
その後の事はよく覚えていないが私は奈津美に殴りかかって彼女の腕を負傷させたらしい。
こうして私は警察に連行されたのだ。
取調べ室でようやく平静に戻った私は自分のしでかした事に青ざめ震えていた。
取調べに対しては素直にありのままを話した。そしてしばらくして留置場に向う警察の通路で奈津美とばったり出会ってしまった。彼女の顔には青あざのようなものがあり腕には包帯が巻かれていた。それを自分がやってしまったという自責の念から「すまない」と一言謝ろうと思った瞬間、彼女は私をきっと睨みこう言った。
「絶対許さないから。覚えてらっしゃい!」
彼女のすごい形相に私は声も出なかった。
数日後私は女性検事に起訴された。もちろん殺人罪だった。
この次元の世界では女性保護のための様々な法律が定められていて男女間で罪を犯した場合、検事は女性、弁護士は男性そして裁判官も女性と決まっていた。この女性保護の法律が私の前に大きく立ちはだかったのだった。
裁判が始まったがこのような事件の場合は1審のみで判決が確定してしまう。
そのため多数の証人。参考人が呼ばれるのだが・・・

検察側の主張を聞いて私は耳を疑った。
「被告人・田辺 一樹は以前より家のメイドをしていた被害者の高木典子に言い寄っており、事件のあったその日もしつこく彼女に言い寄っていた。そこに妻である奈津美が帰ってきて止めるように言うと、被告人は逆上してアイスピックを取り奈津美を追い回した。そこへ被害者の高木典子が止めに入ったところ、被告人が彼女の胸を刺した。さらにそれでは物足りず妻である奈津美を何度も殴り怪我を負わせた。よって殺人及び傷害の事実は明らか・・・・

私はそれを聞いて「違う!うそだ!」と叫んで裁判官に注意を受けた。
さらに証人として呼ばれたのはまず、会社の部下であった女性部長・堀口恵美だった。彼女は以前取締役だったが男性の取締役達に評判が悪く重役会議で決定が下り、仕方なく部長に降格した30代後半の女性だった。
彼女は私を恨んでおり、当然私に不利な証言をした。立場を利用してたくさんの女性を食い物にしたなどと言ったのだった。
当然そんな事はしていないがこの法廷ではそれを覆す事はできなかった。

そして次は典子の前に少しの間だけ働いていた20歳のメイドの竹下翔子だった。彼女は奈津美が連れてきた女性だったが全く働かず家でタバコを吸っているだけで態度も悪かったため1ヶ月で私がクビにした相手だった。
彼女も私に言い寄られいやらしい行為をしてきたので耐えられなくなって1ヶ月でやめたなどと証言した。
そして味方だと思っていた秘書の大石理香でさえ私に強姦されたなどと証言したのだった。彼女とは確かに関係を持った事はあるがあくまで誘ってきたのは彼女の方だった。
そして最後に妻の奈津美が泣きながら私の非道を訴えたのだった。
弁護側の反論はほとんどできず。求刑となった。
この世界に死刑はない。最高刑は終身牡奴隷刑だ。この刑は男だけに処される刑で人間の身分を剥奪され牡という存在になる。牡になれば女性に対して絶対服従しなければならない、まさに最下級の奴隷として扱われるのだそこには権利などは一切なく服従という言葉があるだけだ。そしてその生殺与奪の権利はその所有者である女御主人様にあるのだ。
これ以上の極刑はないと言うほどの残忍なものだった。

そして女性検察官が求刑したのはその終身牡奴隷刑だった。私はわずかな望みに賭けた、せめて5年いや10年の期間奴隷刑にならないかと・・・期間奴隷と終身牡奴隷では全く扱いが違っていたのだった。期間奴隷はまだ人間という範囲での罰だが終身牡奴隷は人間ではなくなるからだ。

そして判決は 「被告人を終身牡奴隷刑に処する!」
私は絶望した。しかしこの時はまだこれから自分に起きる屈辱の出来事をまだ予想できるはずもなかった。 (続く)